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Press Room

メディア掲載

日経産業新聞第一面に SophiaWindows の記事掲載

2003/12/12

【日経産業新聞 (1面)】携帯アプリ同時に起動 ソフィア・クレイドル ソフトを開発

携帯電話向けソフト開発のソフィア・クレイドル(京都市、杉山和徳社長)は、携帯の画面上で同時に複数のコンテンツ (情報の内容)を利用できるようにするソフトを開発した。 パソコンのように、いくつものサイトを同時に開いて画面を切り替えながら比較したりできる。

開発したソフト「ソフィア・ウィンドウズ」は、コンテンツプロバイダーがコンテンツに組み込んでいれば、一般利用者はコンテンツをダウンロードするだけで利用できる。 ブラウザー(ネット閲覧ソフト)を二つ以上立ち上げて異なるサイトを比較したり、メールに添付したワードなどの文書の閲覧もできるなど、利便性が高まる。 現行機種では最大四ソフトを同時に起動できる。

米クアルコムの携帯電話用基本ソフト(OS)「BREW」に対応。 国内では BREW を採用している KDDI の携帯端末で利用できる。

コンテンツプロバイダーのほか、携帯電話製造会社にも売り込む。 十五日に発売、ライセンス料は組み込むコンテンツ一つ当たり三十万円。 初年度売上高目標は六千万円。 二年後に中国や米国など海外市場にも投入する。 来年以降は NTTドコモの第三世代携帯電話「FOMA(フォーマ)」の端末で採用が計画される OS の英シンビアンやリナックス向けにもソフィア・ウィンドウズの開発を始める予定。

日経産業新聞に SophiaCompress(BREW) の記事掲載

2003/11/28

【日経産業新聞 (21面)】ソフィア・クレイドル 携帯電話プログラム圧縮

携帯電話向けソフト開発のソフィア・クレイドル(京都市、杉山和徳社長、075・754・5155)は、米クアルコムの携帯電話用ソフト規格「BREW(ブリュー)」で作成したプログラムを約 50%圧縮する技術を開発した。 圧縮により同容量で多機能を搭載でき、ダウンロード時の料金も低減できる。 ゲームソフト開発会社などに販売する。

新技術の名称は「ソフィア・コンプレス BREW」。 BREW は日本では KDDI が採用しているが、これまでプログラムの圧縮技術がなかった。 二十七日にサンプル提供を始め、来年二月から正式に販売する。 価格は十万円。 初年度の売上高目標ば三千万円。

日経新聞朝刊(30 面)に弊社関連記事掲載

2003/10/06

【日本経済新聞 (30面)】

一服感のある IT 市場で注目を集めるのが携帯向けソフト開発のソフィア・クレイドル(京都市、杉山和徳社長)。 KDDI が採用した携帯電話用ソフト規格「BREW(ブリュー)」に対応したアプリケーションソフトのアーキテクチャー(基本設計)を開発した。

これまで携帯向けのソフトはパソコン向けに比べて容量が小さく、アーキテクチャーの必要性は低かった。 今後は動画を送受信する機会が増え、容量の大きい携帯向けソフトも増えると見て、ビジネスソフト開発企業などに採用を売り込む。

日本経済新聞に記事掲載

2003/09/08

【日本経済新聞 (17面)】携帯ソフト基本設計 「BREW」版を開発

携帯電話向けソフト開発のソフィア・クレイドル(京都市、杉山和徳社長)は、米クアルコムの携帯電話用ソフト規格「BREW(ブリュー)に対応したソフトのアーキテクチャ(基本設計)を開発した。 アプリケーションソフトを開発する際に枠組みとして機能する。

名称は「ソフィア・フレームワークV2」。 文字列やメモリーなどの管理機能を整えたため、アプリケーションの制作工程を効率化でき、制作コストは従来の三割程度に削減できるという。

BREW は KDDI のほか、中国のチャイナユニコムなどが採用している。 これまで携帯向けのアプリケーションはパソコン向けに比べて容量が小さいため、アーキテクチャーの必要性が低かった。 容量の大きい携帯向けアプリケーションが増えるとみて、需要の拡大を見込む。

基本利用料は年間百万円。 ソフトを制作するごとにライセンス料百万円が別途必要。 初年度三千万円、二年目に一億五千万円の売り上げを目指す。

週刊京都経済新聞に記事掲載

2003/09/08

【週刊京都経済 (5面)】"部品供給"で生産効率アップ
携帯向けソフト開発のソフィア・クレイドル

携帯電話向けソフト開発を手がけるソフィア・クレイドル(京都市左京区田中、杉山和徳社長)はこのほど、携帯電話アプリケーション制作のプラットフォームに対応した新しいフレームワークを開発した。 10日から製品出荷を開始する。 同社の開発したフレームワークは、アプリケーション開発に必要な部品群をそろえたもの。 企画から開発、運用まで一貫して行う必要があったアプリ開発の生産性を向上させることができる。 同社は今後、携帯電話向けにゲームなどを作るソフト開発会社をターゲットに販売を進め、2004年度に売上高1億5000万円を目指す。

開発したのは「Sophia Framework V2.0(ソフィアフレームワーク)」。 このフレームワークは米携帯電話技術開発のクアルコム社(米カリフォルニア州)が開発したプラットフォーム「BREW」に対応したもの。 日本では今年1月、KDDIが「au」の第3世代携帯電話に「BREW」を採用した。

近年の携帯電話向けアプリケーションは、ソフトの容量が大きくなっている。 これは、携帯電話自体にスケジューラーや電話帳など多機能化が進み、インターネット接続やネットゲーム、Eメールなどネットワーク機能が付加されたため。 いずれの機能も1つ1つがソフトとして開発される。 このため、電話機能だけの携帯電話に比べ、ネットワークなど多機能化した携帯電話には、およそ20倍から30倍ほどのデータ量があるとされる。

このため、ゲーム会社などのコンテンツプロパイダは、多大なコストがかかる開発体制をいかに効率化するかが課題だった。

ソフィアが開発したフレームワークは、文字列処理や図形描画、メモリ管理など汎用ソフトの部品群を蓄積。 プログラム言語の「Java」を「BREW」へ移植するための部品群などと併せ、ソフト開発の効率性を高めた。 また、「C++」と呼ばれるプログラム言語を用いたプログラミングにも対応した。 製品価格は、基本ライセンスとして年間100万円、アプリケーションを1つ追加するごとに100万円のライセンス料が発生する料金体系を設定した。

同社は今後、プラットフォームの「BREW」がJavaなど従来のプラットフォームに置き換わると見ており、開発したフレームワークを携帯向けアプリ開発の基本ツールとして普及を図る方針。 具体的には、急成長中のコンテンツプロバイダに導入を働きかけ、実績作りに取り組む。

2003年度中に3000万円、2004年度中に1億5000万円の売上高を目指す。

C.media 発行モバイル RF マガジン vol.87 に SophiaFramework についての記事掲載

2003/07/09

【モバイル・メディア・マガジンvol87】BREWアプリの開発を支援するプラットフォーム
- ソフィアクレイドルの「SophiaFramework」-

ソフィア・クレイドルは、米Qualcommのアプリケーション開発プラットフォーム「BREW」向けモパイルアプリケーションフレームワークを発売した。 疑似マルチウィンドウシステムを搭載したアプリケーションフレームワーク。 アプリケーションを開発する際のテンプレートを提供する。またイベント処理の自動化が可能となっている。

このソフトのポイントは、モパイル端末のユーザーインターフェースとしてディファクトスタンダードになるかもしれない可能性をもっているということだ。

画面、CPU、メモリの制約や、メーカーによってさまざまなバリエーションがある操作性を標準化することで、開発者にとっては複雑なGUIプログラミングが不要となり、開発生産性が大幅に向上する。 また、標準化されたインターフェースは、ユーザーにとっても、操作性の向上や、直感的に携帯端末を使用することができるなどの利点がある。 さらに、中高年層のモパイル端末によるインターネット利用の普及が進まない理由として、操作が機種によって違うなどの理由が挙げられる。 このソフトによって、操作性が格段に向上すれば、そういった年代の人たちの携帯利用層を取り込むことができるようになるかもしれない。

携帯の機種が異なってもこのフレームワークで作られたアプリケーションは共通に利用が可能なので、現在は機種が変わるとそれに対応したアプリケーションを作らなければならない、という課題が解決されることになる。 さらには、高機能、高度化した携帯向けにアプリケーションを開発するために、増加の一途を辿る開発費用の問題を解消する、アプリケーションプラットフォームとして多いに期待できる。

開発の背景

BREW向けインスタント・メッセンジャーの開発を進めていた同社は、BREWには使い勝手の良いユーザーインターフェースがないということに着目し、脆弱なBREW標準ユーザーインターフェースにマルチウィンドウの概念を与えた。 メニューやボタンも、実際に使用するに耐えうる完成度の高いものを提供しようと、このソフトを開発した。

イベント処理や描画処理に複雑な処理を要求されることやJavaと比較して、BREWではフレキシブルなSocket通信が可能となっているが、UIとの同期の取り方が難しいという点をSophiaFrameworkではできるだけ解消されている。

さらには、アプリケーションの開発に時間がかかるという問題や、不具合修正、メンテナンス作業に時間がかかるという問題も、同じフレームワークを利用することで、開発にかかる時間を従来の半分に短縮できるほか、開発作業を標準化して、さらなるコストダウンをはかる事ができるとしている。

また、携帯端末向けのJavaアプリを圧縮できるJavaアプリ圧縮ツールを開発し、J2ME上で動作する携帯端末用のJavaアプリを10 - 15%程度、圧縮できるという。 これには今後のSophiaFrameworkがJavaに対応する時のことを見据えてのことだろう。 ツールは携帯端末用Javaアプリ開発用に開発したため、煩雑な設定が不要なほか、GUIを採用し、使い勝手を向上したとしている。 SophiaFrameworkは、ライブラリの形でBREW開発者に提供され、イベント処理、描画処理、通信の基盤が用意されている。 さらには提供されるクラスを継承して、独自に拡張していくことも可能となっている。

最終的には、BREWアプリケーションの操作感を統一することを目標としている同社ではSophiaFrameworkをPCのWindowsのような位置付けにしたいと考えているようだ。 SophiaFrameworkを使うことで、ボタンやドロップダウンリストなどGUIパーツを共通化して、ユーザーはどのアプリケーションでも同じ操作感で扱えるようにできる。 つまり、PC用のプログラミング言語がWindowsのGUIパーツを使用して、共通の操作感をもてるようにしているのと同じ考えだ。

SophiaFrameworkは既に評価は行える段階まできており、APIの公開のほか、ソースコードのライセンスも検討している。 BREWアプリケーション開発企業がまだ非常に少ない、今の段階から、ミドルウェアとしての地位を確立することで、今後のBREWアプリケーション開発市場において、先行した立場をとることができると考えているようだ。 マルチプラットフォームに対応しているJavaの存在を意識していることは明白で、今後の動きに注目していきたい。

電波新聞 21 面 「関西発ケータイビジネス」に記事掲載

2003/04/04

【電波新聞 21 面】『ソフィア・クレイドル モバイルAPの共通プラットフォームづくりに力入れる』

ワイヤレスインターネットの基礎技術の研究開発などを手掛けるソフィア・クレイドルは、携帯電話端末のJavaプログラム圧縮技術やマルチウインドウシステム、Javaブラウザ技術、メッセンジャー技術などを総合的に研究開発し、モパイルアプリケーションの共通プラットフォームづくりを進めている.

2つの技術を利用

エムティーアイ(東京都新宿区)は三月二十六日にauで提供されている人気コミュニティーサイト「アップルタウン」のBREW版「みんなJeアップル」のサービスを開始した. メッセンジャーやチャット、掲示板、友達検索などを行うことができる. ここにはソフィア・クレイドルの技術が二つ利用されている. 一つは「ソフィア・フレームワーク」. BREWは二月に発売されたauのA5304Tから搭載されている携帯電話向けアプリケーションプラットフォーム。 しかし、これまで一般的であったJavaと比較するとアプリケーションの開発者がまだ少ないのが現状であり、開発支援ツールが果たす役割は大きい.

ソフィア・フレームワークはBREWアプリケーションの効率的開発を支援し、マルチウィンドウを実現するアプリケーションフレームワーク. ユーザーの操作をウィンドウズを扱うような直感的なものとする. 開発者側にとってはGUIプログラミングが不要になり、開発期間や費用を従来の三分の一程度に抑えることができる。 エムティーアイの「超サーチ」でも採用されている技術だ.. もう一つはエージェント機能を持つモパイルメッセンジャー「ソフィア・エージェント」。 相手の状態を知ることができ、メールや電話、チャットなどを選ぶことができる. また、家電やほかの情報端末とコミュニケーションを取ることができる機能を持つ.

「携帯電話におけるメッセンジャー利用は、このサービスがきっかけに拡大するのではないかと期待している. メッセージのフロックができる点は大きな特徴」と杉山社長は話す.

このほか、全キャリアに対応するJavaプログラムの自動圧縮システム「ソフィア・コンプレンス・バージョン2・2」、パケット料金を平均七七%削減することができる「ソフィア・ブラウザバージョンV2・0」などを開発し、提供を開始している.

ソフィア・コンプレスは大手ゲームメーカーなど十数社で採用されており、ドコモが提供している開発キットのアプリケーションのサンプルでは一〇-一八%程度の圧縮に成功している.(京都)