報道関係者各位
2004 年 2 月 25 日
株式会社 ソフィア・クレイドル
代表取締役社長 杉山和徳
BREW 向けネット閲覧ソフト開発、ソースも公開
BREW 携帯電話向け、複数ページを同時表示できるネット閲覧ソフトを世界で初めて携帯電話機上に実装。ソースプログラムも公開
[概要]
株式会社ソフィア・クレイドル(本社:京都市、代表取締役:杉山和徳、以下 ソフィア・クレイドル)は、BREW (注 1) 搭載携帯電話向けに、複数ページを同時表示できるネット閲覧ソフトを世界で初めて実装しました。
携帯電話機の小さな画面スペースや限られたハードウェア資源の中で同時に複数ページを表示するために、タブ(注 2)によってページ表示を切り替える仕組みを導入しています。
また、ソースプログラムの無償公開を行うことで、SophiaFramework の利用を促す狙いもあります。2004 年 3 月 5 日までの期限付きで、無償評価版を受け付けます。
第 3 回ケータイ国際フォーラムにご来場の際には、ソフィア・クレイドル ブース (ブース番号 86) までお立ち寄りください。
[詳細]
ソフィア・クレイドルは、異なる Web サイトの複数のページを同時に表示できるネット閲覧ソフト、ソフィア・ブラウザ (BREW) を BREW 搭載携帯電話機上に実装しました。
タブによって複数ページの表示を切り替える仕組みを導入することにより、携帯電話機の画面サイズやメモリ容量などのハードウェア的な制約を克服しました。
このようなネット閲覧ソフトは一般にタブブラウザ(注 3)と呼ばれ、パソコン向けのものは存在しますが、携帯電話機上に実装した例はこれまで世界に存在しませんでした。
従来の携帯電話機のネット閲覧ソフトでは、ひとつの Web サイトのひとつのページしか表示できませんでした。
このため、例えば、映画を観るために、地図サイトを開いて、そこに表示されている映画館のサイトで、上映されている映画のタイトルや上映時刻などを、同時に閲覧するようなことができませんでした。 ソフィア・ブラウザ(BREW)では、ルーズリーフのインデックスに似たタブを各々の Web ページに割り当てて、タブによって切り替えて閲覧する方式により上記のようなケースでも対応できるようにしました。
タブブラウザ方式では、限られた携帯電話の画面サイズが有効活用されると共に、たくさんのページを同時に開いてもメモリサイズへの影響を極小化するため、携帯電話機で同時に複数のページを表示することが可能となります。
ソフィア・ブラウザ(BREW)は、BREW アプリの品質と開発保守生産性を大幅に向上させるBREW フレームワーク SophiaFramework (注 4)上で実装されています。また、本ソフトはAPI(注 5)としても提供されるため、ユーザーインターフェースを始め様々な追加機能を付与したりして、ネット閲覧ソフトそのものもカスタマイズできる構造にとなっている点も他に類をみません。
ソフィア・クレイドルはソフィア・ブラウザ(BREW)の無料評価版をソースプログラムも含め、 同社サイトにて申し込みを受け付けます。これは、BREW搭載携帯電話向けソフト開発会社に、同社のBREW フレームワーク SophiaFramework を採用していただくことが大きな狙いです。
BREW フレームワークSophiaFramework 無料評価版受付 URL:
/products/sophiaframework/sf_tabbrowser.html
■ 画面イメージ
図1:Webサイトを閲覧している画面
図2:タブを切替え、別のWebサイトを閲覧している画面
図3:「お気に入りリスト」を表示している画面
図4:「お気に入りリスト」へURLを入力している画面
■ 用語の説明
(注 1) BREW
2001年 1月に米国クアルコム社が発表した携帯電話向けソフトウェアの規格。 「ブリュー」もしくは「ブルー」と発音する。異なる携帯電話機の OS の仕様差を吸収し、単一のコンパイル後のプログラムをインターネットからダウンロードし、さまざまな携帯電話機でそのまま高速に動作できるように設計されている。 日本では KDDI が 2003 年 2 月よりBREW サービスを提供開始している。 世界中で多くの通信キャリアが採用しており、世界的な規模でその普及が急速に進んでいる。
(注 2) タブ
GUI のユーザーインターフェースにおいて、複数の画面を1つのウィンドウ内で切り替えるための表示用コンポーネント。画面ごとにルーズリーフのインデックスのような表題が付けられている。 その表題は常に一覧できるようになっているため、他の画面に切り替えるのが便利になっている。 タブ方式による表示方法は OS やアプリケーションソフトの設定画面などでよく利用される。
(注 3) タブブラウザ
複数の Web ページをタブによって切り替え、1つのウィンドウで複数のWebページを俯瞰できるネット閲覧ソフト。 一般的なネット閲覧ソフトでは、新しくページを開く際に画面上に新しいウィンドウが作成され、ページを開く回数が増えてくると、画面上にブラウザウィンドウが溢れ返り、操作が面倒になってしまう。 これに対し、タブブラウザではウィンドウは常に1つしかなく、新しいページを開く際にはウィンドウ内にタブでの切り替えが可能なページを順次作成する。 このため、タブブラウザでは画面上にWebブラウザのウィンドウが大量に生成されることはなく、他のアプリケーションのウィンドウと Web ブラウザのウィンドウが重なって操作がしにくくなるといった問題は起きない。 その他、多くの Web ページを表示してもハードウェア資源を消費することがないというメリットがある。
(注 4) SophiaFramework
ソフィア・クレイドル社が2002年8月に発表した、GUI フレームワーク、C++ユーティリティ・ライブラリ及び C++ ラッパーの3層から構成される、BREW 上に実装されたミドルウェア。SophiaFramework により、使いやすいグラフィカルユーザーインターフェースを含む、高品質な BREW アプリの開発が低コストかつ短期間で可能となる。すでに KDDI 公式EZアプリ(BREW)で多数の導入実績がある。
SophiaFramework の詳細情報 URL : /products/sophiaframework/index.html
(注 5) API (Application Programming Interface)
OS やミドルウェアなどのプラットフォーム向けのアプリケーションを開発する際に使用できる命令や関数又は手続きを呼び出すための規約を集めたもの。 個々のプログラマが共通に利用するような機能を個別に開発するのは生産性が低いため、通常、それらは OS やミドルウェアなどといったプラットフォームに集約して提供される。 プログラマはプログラミングすることなく規約に従って呼び出すだけでその機能を利用できる。「エーピーアイ」と読む。
※ BREW および BREW に関連する商標は、Qualcomm 社の商標または登録商標です。
会社の説明
株式会社 ソフィア・クレイドル |
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代表者: | 代表取締役社長 杉山和徳 |
設立日: | 2002 年 2 月 22 日 |
所在地: | 京都市左京区田中関田町 2 番地 7 |
資本金: | 2645 万円 |
従業員数: | 16 名 |
事業内容: | モバイルインターネットに関する: 1.ソフトウェア基礎技術の研究開発 2.ソフトウェア製品の製造及び販売 3.システム企画及びインテグレーション |
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