ホーム > ニュース > メディア掲載 (2004年度)
Press Room

メディア掲載

SophiaCompress が優秀技術賞に選ばれました

2004/12/28

京都産業 21 京都中小企業技術賞

SophiaCompress が優秀技術賞に選ばれました。

京都中小企業技術賞とは、京都産業 21 が京都府内中小企業の技術開発を支援するため、1993 年度から毎年実施しているものです。今年度、SophiaCompress が、関係機関が推薦した 23 件の中から優秀技術賞に選ばれました。

京都新聞 11面に ソフィア・クレイドルの記事掲載

2004/12/12

チャレンジ 京滋の企業 携帯電話用圧縮ツール開発 ゲーム配信でヒット

日々進化を遂げている携帯電話では、テレビゲームの有名ソフト「ドラゴンクエスト」や「ファイナルファンタジー」も楽しめる。ゲームや着信メロディーなど、コンテンツ(内容)のダウンロードは国内では一般的になってきた。

だが、容量が大きいコンテンツをそのままダウンロードすると通信時間が長く、料金は高い。そこに活路を見いだしたのがソフィア・クレイドルが開発した圧縮技術ツールだ。同社は、コンテンツを半分以上に圧縮する技術で業界の注目を浴びている。

創業者の杉山和徳社長(42)は、京都大工学部出身。卒業後、日本 IBM で六年間働いて退社。大学に戻って博士課程で三年間勉強する傍ら、三菱総合研究所で情報システム構築などを手がけ、コンピュータープログラムを研究してきた。

起業のきっかけは 1999 年に NTT ドコモが始めた i モードだった。携帯電話によるネット接続の可能性を感じ、2002 年に独立。事務所は学生時代を過ごした京都大の近くに構え、念願の起業にこぎ着けた。

他の携帯電話会社も i モードに追随したが、各社のコンテンツに互換性はなかった。そこで杉山社長は、細分化されたプログラムを一つにまとめて容量を圧縮し、各携帯電話に合わせてソフトを使えるようにしたツール「ソフィア・コンプレス」を開発した。これがゲーム業界でヒット。携帯向け圧縮ツールを扱う企業は国内では同社しかないオンリーワン企業のため、現在では、九割以上の携帯電話向けゲームメーカーが同社のツールを利用している。最近は、ケータイ決済のフェリカや GPS 地図向けにも利用が進み、ケータイ社会の発展に大きな役割を果たすようになった。

他にもケータイの画面でパソコンのように複数の機能を同時に表示する「ソフィア・ウィンドウズ」。多関節キャラクターをデザインするゲーム製作ツール「ソフィア・ゲームエンジン」などのツールも製作し、国内外の携帯電話メーカーに取り入れられるまでに認められるようになった。

今後、目指す方向性は携帯電話向けアプリケーション開発ツール「ソフィア・フレームワーク」を使ったソフト開発者の発掘だ。開発者には無償でツールを提供する。開発者が製作したアプリケーション(応用)ソフトは自社に登録してもらい、それを利用する人から利用料を回収して分配する。その新たなビジネスモデルを 2005 年度内に立ち上げる計画だ。

2004 年 9 月期の売上高は 2700 万円程度だったが、本年度は一億円を予測する。創業から黒字も続き、高収益体質を目指す杉山社長は「将来的に 25 億台規模となる携帯電話の市場は大きい。欧米のゲーム会社からも引き合いが増えてきた。当社のツールを使ったアプリケーションを全世界に広げていきたい」と夢は膨らむ。

日京都新聞 11面に ソフィア・クレイドルの記事掲載

2004/10/30

若い世代にアピールを 京のベンチャー 広大な市場に期待

携帯電話の液晶表示部が、パソコンのウィンドウズのように複数画面を自由に操作できる基本ソフトは、ソフィア・クレイドル(京都市左京区)が手がける。例えばゲームをしながら別の画面でメールを読むなど複数の作業が同時に可能になる。

中国の携帯電話はまだ通話とショートメールが中心で、画面の小さな携帯電話が主流という。だが今後、データ通信の拡大に伴う高性能化は必至で、携帯電話の少ない容量を有効に使うためのプログラム圧縮ソフトなども合わせて紹介する。杉山和徳社長は「ソフトの複雑化に伴って基礎技術の用途が大きく広がる」と中国系ソフト会社の反応に期待する。

日経流通新聞 27面に SophiaSCALE の記事掲載

2004/09/28

着メロをデータ圧縮 ソフィア、携帯配信用に開発 パケット料負担が軽減

携帯電話向けソフト開発のソフィア・クレイドル(京都市、杉山和徳社長)は、コンテンツ(情報の内容)会社が携帯電話に配信する着信メロディーのデータを小さくするソフトを発売した。大手配信会社を中心に売り込む。「着うた」の登場などでデータ量が増えており、配信会社はパケット通信料を抑えられる利点を利用者に訴えられる。

新ソフト「ソフィア・スケール」では、着メロの中で何度か繰り返される旋律をグループ化したうえで、さらにそれぞれを圧縮することで、データ量を平均で従来の三分の一にできる。着メロ自体が長い曲や、同じ旋律の繰り返しが多い曲ならばデータ量は最大 85%減らせる。

着メロデータを受け取った携帯電話では解凍ソフトを使ってデータを復元する。解凍ソフトは携帯利用者が事前に着メロ会社からダウンロードする。ソフト価格は一社三十万円(税抜き)。関連商品も含めて一年間で二百社への販売を目指す。

これまで者メロのデータ量は、一曲の長さが伸びたり、原曲をそのまま使う「着うた」が普及したりすることで増え続けてきた。例えば 20キロバイトの曲を 15回取り寄せると、パケット通信料は 700円台となり、消費者の負担感が増していた。

日経産業新聞 15面に SophiaSCALE の記事掲載

2004/09/22

着メロのデータ圧縮 ソフィア・クレイドル配信用ソフト

携帯電話向けソフト開発のソフィア・クレイドル(京都市、杉山和徳社長、075・754・5155)は、携帯に取り込む着信メロディーのデータを圧縮するソフトの販売を始めた。着メロのデータ量が増加していることに対応し、ソフト配信会社などに売り込む。

「SophiaSCALE」は、一つの着メロデータに複数含まれる同じパターンの旋律をすべて同じのものと見なし、単一の旋律パターンにまとめる。データの重複部分を省くことで、データ量を最大 85%圧縮する。

最近は一曲全部が着メロとして利用されるなど、必要なデータ容量が増えている。新ソフトは圧縮率を高め、データの取り込みに必要な時間やコストを減らす効果を狙う。同社の試算では、ソフトを導入した会社は、従来の三分の一程度の料金で同じ着メロを提供できるとみている。

利用者は取り込んだ着メロを使用する際、圧縮されたデータを解凍・再生するソフトを携帯に搭載しておく必要がある。 従来の解凍ソフトは 20キロバイトを超えるものが多いが、今回は 1.5キロバイトの容量で提供。携帯端末でも着メロを試聴したり独自にアレンジしたりできるようにした。価格は一本三十万円(九月末までは一本二十万円)で、一年間で二百本の販売を目指す。

京都新聞 13 面に SophiaSCALE の記事掲載

2004/09/16

着メロ、素早く取り込みデータ圧縮最大85% ソフィア・クレイドル ソフト開発

携帯電話向けソフト開発のソフィア・クレイドル(京都市左京区)は十五日、携層電話の着信メロディーのデータを最大 85%まで圧縮できるソフト「ソフィア・スケール」を発売した。新開発のソフトは、着信メロディーを分析し、同じ旋律が複数流れる点に着目。同じパターンの旋律を一つにくくるソフト技術を開発し、データを圧縮することに成功した。

着メロに同じ旋律が多いほど圧縮率は高く、平均して 66%の圧縮率を実現した。ソフト自体は 1.5キロバイトと軽量で、国内外すべての携帯電話に対応する。

最近の着メロはサイズが大きい音楽が増えているが、このソフトを使えばダウンロードする際、パケット代の節約が期待できる。1 ライセンス 20 万円。年間 200 ライセンスの販売を目指す。

週刊京都経済 7 面に SophiaCompress(Java) の記事掲載

2004/08/09

【週刊京都経済 (7面)】 圧縮ツールの機能が向上

携帯電話向けのソフト開発を手がけるソフィア・クレイドル(京都市左京区、杉山和徳社長)は 5 日、Java仕様アプリケーションの圧縮ツール「ソフィア・コンプレス」の新バージョンの提供を開始した。クラス融合とインストラクション最適化という技術を導入することにより、従来は 15 - 30%だった平均圧縮率を、20 - 50%にまで高めている。

クラスとは、Java アプリケーションを構成するモジュールのこと。新しいバージョンに搭載されている「クラス融合」機能は、複数のクラスファイルを統合して、すべての要素を残したまま一つのファイルに統合すること可能。融合されるクラスの数が多ければ、高い圧縮率が必要とされる。これまでクラス数の削減は人的作業で行われていたが、「融合」機能を使うことで、クラス数を自動的に極小化することが可能となる。

同製品の価格は、1 ライセンス 30万円。ソフィアは、年間で 500 ライセンスの販売を目指すとしている。

京都新聞 13 面に SophiaCompress(Java) の記事掲載

2004/08/07

【京都新聞 (13面)】携帯向けソフト50%に圧縮 大容量ゲーム取り込み可能
ソフィア・クレイドルが開発

携帯電話向けソフト開発のソフィア・クレイドル(京都市左京区)は、携帯電話向けのアプリケーションソフトを大幅に圧縮できるツールを開発した。最大 50%にまで圧縮率を高めたツールで、ソフト開発に応用すれば、より大容量のゲームを携帯電話で楽しめるようになる。

新開発のツールは同社が開発した世界初の携帯 Java アプリ専用圧縮ツール「ソフィアコンプレス」のヴァージョン 3.0 版。細分化されたプログラムを 1 つにまとめる「クラス融合」の機能を搭載。ゲームのプログラムの命令内容を解析し、より短いプログラム言語に置き換える「インストラクション最適化」を行い、ゲームプログラムの容量を最小にできる。新機能の搭載で、従来のツールで限界だった圧縮率 30%を 50%にまで向上させた。ツールは、アプリ開発会社向けに一利用者三十万円程度で販売する。

現在、携帯電話ではファミコンのドラゴンクエストなど有名ゲームをアプリとして搭載している機種があるが、「最新ツールの開発で、より高度な機種の大容量ゲーム搭載も可能になる」 (杉山和徳社長)としている。

日経産業新聞 15 面に SophiaCompress(Java) の記事掲載

2004/08/05

【日経産業新聞 (15面)】携帯用ゲーム プログラム圧縮
ソフィア・クレイドル 取り込み容易に

携帯電話向けソフト開発のソフィア・クレイドル(京都市、杉山和徳社長、075・754・5155)は五日、ネットワークプログラム言語「Java」を活用した携帯電話用プログラムを大幅に圧縮するシステムを発売する。大容量が必要なゲームなどでも携帯に取り込めるようにし、制作会社を中心に売り込む。

2002 年に発売した圧縮システム「ソフィア・コンプレス」の圧縮率(15 - 30%)を 20 - 50%まで高めた。 Java言語を解析してできるプログラム命令群のサイズを極小化するほか、情報共有が可能な複数の Java 構成単位を一つにまとめる「クラス融合」の機能を搭載。プログラムの規模が大きくなるほど圧縮性能が高まるようにした。圧縮率が高ければ、携帯電話でゲームソフトなどをダウンロードする際に必要な時間や料金を低減できる。これまでダウンロードが難しかった複雑なゲームなども携帯に取り込めるようにする。

価格は一本 30 万円で、来夏までに 200 本の新規販売を目指す。従来のソフィア・コンプレスを導入している顧客には来月まで、パソコン一台当たり一万円でバージョンアップに応じる。

週刊京都経済 1 面に SophiaFramework の記事掲載

2004/06/28

【週刊京都経済 (1面)】ソフィア、世界標準狙う - SophiaFramework -

携帯電話向けソフトの開発を手がけるソフィア・クレイドル(京都市左京区田中関町、杉山和徳社長)が、世界展開を見据えたビジネスモデルの構築を進めている。 秋以降、米クアルコムの基本ソフト(OS)「BREW(ブリュー)」を搭載した機種が増加することが見込まれているため、それに向けての布石を打つ形だ。現在、同社が開発中のミドルウェアを、携帯電話キャリア会社に無償提供し、エンドユーザーから直接課金するシステムを来年には導入するとしている。

週刊京都経済 7 面にソフィア・ゲーム・エンジンの記事掲載

2004/04/19

【週刊京都経済 (7面)】ゲーム開発ソフトで業務提携

携帯電話向けのソフト開発を手掛けるソフィア・クレイドル(京都市左京区田中関田町、杉山和徳社長)はこのほど、 ゲーム開発のプラットフォーム作りのため、携帯電話向けゲーム製作を手がけるアールフォース・エンターテイメント (東京都渋谷区、横山祐一社長)と業務提携したと発表した。

2社はそれぞれの技術を活かして、今年6月を目標にゲーム開発用ソフトの商品化をするとしている。

今回の共同開発では、アールフォースの持つ「アニメーション・エンジン」をはじめとする様々なゲーム開発向けソフト技術を、 ソフィアの基盤ソフトである「ソフィア・フレームワーク」上に実装する。これにより、米クアルコム製のソフトウェア規格 「BREW(ブリュー〉」を搭載した携帯電話向けに対応したゲーム開発のプラットフォームを整備・普及させるのが狙いだ。 新しく商品化されるソフトの名前は「ソフィア・ゲーム・エンジン」。同ソフトは、グラフィックやキャラクターの制作、 アニメーションのウィンドウズ編集機能などで構成される。また、文字列や乱数などのゲームプログラムにとって必要なライブラリや、 ブリュープログラムを平均50%圧縮する「ソフィア・コンプレス」の機能も含まれる。

日経産業新聞 17 面にソフィア・ゲーム・エンジンの記事掲載

2004/04/15

【日経産業新聞 (17面)】携帯ゲーム製作短縮
- ソフィア・クレイドル支援ソフトを開発 -

携帯電話向けソフト開発のソフィア・クレイドル(京都市、杉山和徳社長、075・754・5155)は、携帯用ゲームの開発を支援するソフトを開発した。 六月からゲーム会社に提供し、利用に応じて料金を受け取る。

「ソフィア・ゲーム・エンジン」は携帯電話向けゲームソフトのアールフォース・エンターティンメント(東京・渋谷、横山裕一社長、03・5766・8677)と共同開発した。 米クアルコムの携帯用ソフト規格「BREW(ブリュー)」に対応したゲームの製作に使う。

ゲームに登場するキャラクターを手足や胴体など十点ほどに部品化してソフトに入力し、操作画面=写真=上で部品を組み合わせてキャラクターを合成する。すでにゲーム開発会社からの受注活動を始めた。ゲームソフ卜を一作品開発するごとに五十万円の利用料金を支払ってもらう方式で提供。 初年度一億円の売り上げを見込む。

BREW規格のゲームソフトを開発する場合、キャラクターを動かすのに動画を一枚ずつプログラミングしなければならないため、時間と熟練が必要。 新ソフトはマウスを使って簡単に操作できる。 製作費と日数を従来の半分以下に圧縮することを狙う。

京都新聞 13 面にソフィア・ゲーム・エンジンの記事掲載

2004/04/13

【京都新聞 (13面)】- 京の「ソフィア・クレイドル」製作ソフト開発 -

携帯電話用ソフト開発のソフィア・クレイドル(京都市左京区)は、 携帯電話向けゲームで多関節キャラクターを製作できる世界初の製作 ソフトを開発した。携帯電話の少ないメモリーでも微細な動作をする キャラを簡単に作れ、携帯電話用ゲームの大幅な発展が期待できる。

最新の「ソフィア・ゲーム・エンジン」はゲーム製作のアールフォース ・エンターティンメント(東京都)との共同開発。多関節キャラは、一つの キャラを複数に分割して関節で接続して滑らかに動かす新技術でウインドウズで 簡単に製作、編集できるようにした。

プログラム圧縮機能を搭載し、携帯電話の少ないメモリーでも微細で滑らかな 動きをするキャラを簡単にデザインできる。

すでにハドソンがiモード用に開発したゲーム「アームド・パンツァー紫炎」 のロボットキャラにも採用された。クレイドルは、今後も同様のゲームソフト 製作会社に導入を呼びかけ、販路拡大を図る。

京都新聞 15 面にSophiaCompress(BREW)の記事掲載

2004/04/06

【京都新聞 (15面)】- 携帯電話ソフトのツール提供 -

携帯電話用ソフトウェア開発のソフィア・クレイドル(京都市左京区)は、携帯電話のソフト規格BREWのプログラム圧縮ツール「ソフィア・コンプレス」の最新版を開発、無償評価版の提供を始めた。最新版は、プログラム実行時に必要な容量が前バージョンと比べて平均33%削減。また圧縮作業をプログラム化し、すべて自動でできるように改良した。同社のホームページからダウンロードできる。

週刊京都経済 3 面にソフィアクレイドルの記事掲載

2004/03/29

【週刊京都経済 (3面)】

携帯端末向けのソフト開発を手がけるソフィア・クレイドル(京都市左京区田中関田町、杉山和徳社長)の創業は 2002年 2月 5日。

技術者たちは創業当時、アメリカで通信技術を手がけるクアルコムが開発した携帯電話向けソフトの規格の「BREW(ブリュー)」に着目した。 当時、業界1位の携帯電話キャリア、NTTドコモが「Java」の規格を採用。 そのため BREW の存在は、ほとんど知られることがなかった。 「ベンチャーなので、どこの企業もしていないことをする必要があった」と杉山さんは話す。

事業の基礎的な収益を得るため、Java 向けの商品開発も行っていた。 ただ、あくまで BREW 向けの研究開発をコア技術とする方針は変わらない。

「事業を拡大できる見込みは当初からあった」と杉山さんはいう。

国内市場で 3 位に甘んじていた KDDI の携帯ブランド「au」が、次世代携帯に CDMA(符号分割多重抜続)方式を採用する方針を打ち出す。CDMA はクアルコムが他の通信事業者と共同で開発した通信方式で、BREW を標準装備することが考えられた。  国内では KDDI のみだが、海外では大手携帯電話キャリア 25 社が BREW を採用している。 そのため、より広い市場を求めて開発段階から海外での展開も視野に入れていた。

営業展開が本格化し始めたのは、今年に入ってから。 BREW を搭載した機種に対応するソフト製品を立て続けに発表した。

転機は 3 月。 神戸のアプリケーション開発会社、アイ・ウェイブ・デザイン(兵庫県神戸市東灘区、長橋大蔵社長)と提携して中国・大連に拠点を設置した。 ソフィア・クレイドルは今回、提携でアプリケーションを開発するための基盤ソフト「ソフィア・フレームワーク」を提供。それをもとにアイ・ウェイブ・デザインが日本と中国向けにアプリの開発を行う。 事業が軌道に乗れば韓国、米国、EU 向けの製品も提供していく見通しだ。「研究開発は一段落。次は営業攻勢に出る」と、杉山さんは意気込む。

IWD と業務提携、電波新聞 11 面に記事掲載

2004/03/27

【電波新聞 (11面)】中国を軸にBREW携帯向けアプリ開発と販売で業務提携
- 京都のソフィアと神戸のアイ・ウェイブ -

【京都】BREW 携帯電話上に異なる Webサイトの複数のページを同時に表示できるネット閲覧ソフト「ソフィア・ブラウザ」などで注目を集めるソフィア・クレイドル(京都市左京区田中関田町二七、杉山和徳社長)は、アイ・ウェイブ・デザイン(神戸市東灘区向洋町中六九、長橋大蔵社長)とともに、中国を軸とする BRFW 携帯電話向けアプリケーションの開発および販売に関する業務提携をした。日本市場だけでなく、中国市場に対しても販売を行い、日本、中国以外の海外市場への営業展開も視野に入れていく考えだ。

「中国の携帯電話加入者数は三億人を超える見通しであり、日本市場の四倍近いユーザーがいる。 携帯電話のソフトウェアもウィンドウズと同じく、いずれ世界のスタンダードが求められる。 そこを目指す以上、十三億人という人口を持つ中国市場は魅力的」と杉山社長は話す。

同社は BREW に特化したモバイルアプリケーションの共通プラットフォームづくりを進めている。 BREW は KDDI が昨年二月からサービス開始している携帯電話向けソフトウェアの規格。「BREW で作動すれば、韓国、アメリカ、インドなどさまざまな国で動く。 世界で使ってもらうにはまず、中国の市場で拡大させることがポイントになる」と杉山社長はいう。

同社の開発した「SophiaFramework」は BREW アプリケーションの効率的開発を支援し、マルチウインドーを実現するアプリケーションフレームワーク。 ユーザーの操作をウィンドウズを扱うような直感的なものとし、開発者側にとっては GUl プログラミングが不要になり、開発期間や費用の低減を図ることができる。 「来年以降の携帯電話ではBREWが主役になる」と杉山社長は読む。

二月には「SophiaFramework2・2」を発表し、同製品の無償評価版受け付けを十三日から同社のホームページで開始している。

「SophiaFramework はプラットフォームに依存する部分と依存しない部分を明確に分離しており、BREW に対しても二割程度しか依存していない。 今後は SymbianOS、携帯 LinuxOS、TronOS などにも移行させることができる。ヨーロッパなどに対しても輸出を行っていきたい」と杉山社長は話している。

電波新聞 (3面) にケータイ国際フォーラムの記事掲載

2004/03/23

【電波新聞 (1面)】電波時評

京都府が新地場産業として力を入れる「ケータイ」産業。 京都からケータイを通じてアジアに進出しようとするベンチャー企業の姿が見られる。

ケータイで京都からアジア進出

[フォーラムに二百社参加]

三月十七十八日の二日問、京都で第三回ケータイ国際フォーラムが開催された。京都府は「新地場産業」として「ケータイ」を志向する。

「京都」というブランドと「ケータイ」という現代の突出したテクノロジーを融合させたこのフォーラムには、二百社以上の企業・団体が参加し、総入場者数は三万六千三百人を数えた。

このフォーラムは開催当初からアジアとの連携を模索してきた。 その成果は着実に表れ、今年十一月二、三日には中国の天津経済技術開発区(TEDA)で第四回となる同フォーラムが開催される。 今後は中国と京都が交代で開催地となる見通しだ。

京都は京セラ、ローム、オムロン等ベンチャーから世界企業に発展させた文化風土がある。 その系譜は現在にも引き継がれている。 アジアを視野に入れたベンチャー企業の活動はフォーラム会場でも注目を集めた。 ソフィア・クレイドル(京都市)は中国へ進出し、制作コストの低減のみならず、中国市場そのものをターゲットとしたアプリケーション開発に乗り出す。 「携帯電話のソフトウェアもウィンドウズと同じく、いずれ世界のスタンダードが求められる。そこを目指す以上、十三億人という人口を持つ中国市場は魅力的」と杉山和徳社長は話す。

[世界で利用の可能性]

ウェブマックス(京都市)は韓国企業との連携に力を入れる。

渡辺康一社長は「韓国の携帯電話メーカーであるサムスン電子と LG電子の世界シェアは一五%弱。韓国の端末にソフトウェアが搭載されれば世界で利用される可能性がある」と将来を見据える。

さまざまな企業、京都大学などの知の集積、千二百年の歴史を持つ伝統文化。 その総和が「ケータイ」となり、アジアで真価を問われようとしている。

IWD と業務提携、週刊京都経済 (3面) に記事掲載

2004/03/22

【週刊京都経済 (7面)】世界戦略の拠点、中国に構築

携帯電話向けソフトの開発を手がけるソフィア・クレイドル〈京都市左京区田中開田町、杉山和徳社長)は中国向け事業を展開するため、アプリケーションの企画・開発会社、アイ・ウェイブ・デザイン(神戸市東灘区、長橋大蔵社長)と業務提携した。両社は携帯電話 OS「BREW(ブリュー)」に対応したアプリケーションの量産体制を中国で構築。今後、世界市場へ乗り出す布石とする戦略だ。

ソフィア・クレイドルはアプリケーション開発をサポートする基盤ソフト「ソフィア・フレームワーク」を提供。 この基盤ソフトを活用して、アイ・ウェイブ・デザインがアプリケーションの開発・生産を行う。

アイ・ウェイブ・デザインは「中国・大連市こアプリケーションの開発拠点を設立。 3月初旬から稼動を始めている。同拠点では、日本から派遺したプログラマーとシステムエンジニア、そして中国人技術者ら 10名が開発業務を行っている。

アイ・ウェイブ・デザインによると中国の拠点では日中の市場に向けたアプリケーション開発を行うとしている。 また、数年以内こ韓国、米国向けの製品開発を開始する予定だ。拠点を中国におくことで、開発コストが約 3分の1に軽減できるという。 また基盤ソフトにソフィア・フレームワークを使用することで、大量生産が可能になるとしている。

同社は、BREW搭載のの機種を提供している日中の携帯電話キャリアヘ提供していくとしている。

ソフィア・クレイドルの杉山社長は、今回の事業で5,000万円の年間売り上げ目指すとしている。同社は、中国進出を足がかりに、海外での市場を拡大させていきたいとしている。

中国ビジネスモデル発表、京都新聞 (9面) に記事掲載

2004/03/17

【京都新聞 (9面)】パソコン感覚の操作性実現
- 京の企業、初披露 -

ソフト開発のソフィア・クレイドル(京都市左京区)は、神戸のベンチャー、アイ・ウェイブ・デザイン(神戸市東灘区) と中国で携帯電話向けソフトの開発、販売で業務提携した。 ケータイ国際フォーラムで中国で開発したアプリケーションソフトを初展示する。

ソフィア・クレイドルは、パソコンのような使い勝手のよい画面の操作性を携帯電話の画面上で実現する基盤ソフト 「ソフィア・フレームワーク」の技術を持つ。 アイ・ウェイブは、その基盤ソフトのライセンス供与を受け、中国大連でBREWソフトの開発、販売を担当する。

両社が互いの強みを生かして、米国のキャリア会社クアルコム社の携帯電話の規格「BREW」に合ったアプリケーションソフトを開発。 BREWを搭載する中国のキャリア会社チャイナ・ユニコム社向けなどに営業展開する。

ソフィアの杉山和徳社長は「中国でBREW搭載の携帯電話市場は日本の四倍。早い段階でソフト市場の基盤を築きたい」と話している。

SophiaBrowser(BREW)、電波新聞 (3面) に記事掲載

2004/03/16

【電波新聞 (3面)】ネット閲覧ソフト
- 複数ページを同時表示、「ソフィア・ブラウザ」初実装 -

ソフィア・クレイドル(京都市左京区、杉山和徳社長)は二月二十五日、BREW携帯電話上に異なるWebサイトの複数のページを同時に表示できるネット閲覧ソフト「ソフィア・ブラウザ」を世界で初めて実数した、と発表した。

従来の携帯電話機のネット閲覧ソフトでは、一つのWebサイトのあるページしか表示することができなかったが、同ソフトではルズリーフのインデックスに似たタブをおのおののWebページに割り当てて、タブによって切り替えて閲覧する方式(タブブラウザ方式)により、複数のページを同時に表示できるようにした。 タプブラウザ方式では、限られた携帯電話の画面サイズが有効活用されるとともに、たくさんのページを同時に開いてもメモリーサイズヘの影響を極小化するため、携帯電話機で同時に複数のページを表示することが可能となる。

「現在の携帯電話のスペックでは大体十ページほどの表示が可能」とする。

IWD と業務提携発表、日経産業新聞 (16面) に記事掲載

2004/03/12

【日経産業新聞 (16面)】 IWD、携帯向けソフト開発 - 中国で低コストに -

システム開発のアイ・ウェイブ・デザイン (IWD、神戸市、長橋大蔵社長、078・854・8210) は、 中国で携帯電話向けソフトの受託開発を始めた。 日本の顧客企業から受託したゲームソフトや営業支援ソフトの開発業務を、 現地採用した技術者を活用して低コストで仕上げる。

現地採用した八人の技術者を、大連市にある IWD の協力会社内に配置した。 米クアルコムの携帯電話用ソフト規格「BREW (ブリュー)」に対応したソフトを開発する。 BREW 規格は日本では KDDI が採用している。データを一度取り込むだけで閲覧・編集ができる利点がある。

開発に際して、携帯電話向けソフト開発のソフィア・クレイドル (京都市、杉山和徳社長) が開発した BREW 向けの基本設計「ソフィア・フレームワーク」を活用する。 ひな型に合わせてプログラミングできるため、 一からプログラミングするのに比べ、時間・コストを半分程度削減できるという。 中国の開発チームで初年度一億円の売上を目指す。

SophiaBrowser(BREW)、日本経済新聞 (17面) などに記事掲載

2004/02/25

【日本経済新聞 (17面)】ソフィアが閲覧ソフト
- 携帯電話サイト切り替え簡単に -

携帯電話用ソフト開発のソフィア・クレイドル(京都市、杉山和徳社長、075・754・5155)は、 携帯の画面上で複数のサイトを、タプと呼ばれる目次の切り替えだけで起動する閲覧ソフトを開発した。 必要なサイトを登録しておくと、メインメニューに戻らなくても簡単に起動できる。 サイトの比較などがしやすくなる。

閲覧ソフト名は「ソフィア・ブラウザ」。 米クアルコムの携帯電話用基本ソフト(OS)「BREW」に対応。 ソフィアの携帯向け開発ソフトを導入した企業は、ブラウザの作成プログラムを無償で受け取れる。 現行機種では約十サイトまでタブとして登録できる。

ソフィア・クレイドルについて、生産性新聞 (2面) に記事掲載

2004/02/25

【次世代携帯電話向けインターネット閲覧ソフトを開発】インターネット閲覧ソフトを開発
- 次世代携帯電話向け -

[ 概要 ]

携帯電話向けソフトウェア開発のソフィア・クレイドルは、携帯電話利用者のニーズを反映した製品開発を通じ、 全世界で年内 1 億台の普及が見込まれる BREW 搭載携帯電話のソフト開発に注力している。 若い人材の能力や自由な発想を積極的に活用し、コンテンツ会社にサービスを提供する計画だ。

[ 詳細 ]

国内の携帯電話は、今や普及台数が 8000 万台を超える。ソフィア・クレイドルは 2002 年 2 月の会社設立以来、一貫して携帯電話向けソフトウェアの開発、販売に 持化してきた。携帯電話向けデータ圧縮ソフト、OS、ブラウザなどの開発を通じ、 新たな携帯電語コンテンツ開発や、使いやすい携帯電話画面の実現に貢献している。

近年、第三世代携帯電話が急速に普及し、新たなコンテンツサービスが登場している。 第三世代では、パソコンで使用される「Java」や「C++」というプログラム言語でつくられ たアプリケーションが充実し、パソコンと同様の機能がモバイル端末でも実現しつつある。

しかし、パソコンが普及し始めた頃のように、携帯電話には現在、プログラムサイズの 制約や異機種間操作性違いなど、さまぎまな問題が存在している。この多くは、パソコンの OS のような新しい共通のモバイルアプリケーション向けプラットフォームを提供することで 解決されるという。

同社は、多くの携帯電話関連ベンチャー企業がコンテンツ制作に注力する中、 あらゆるモバイルアプリケーションで共通して利用でき、ソフトウェア開発を向上させる、 ミドルウェアの研究開発、販売を進めている。そのライセンス収入が収益となるビジネスモデルを確立している。

「これまで新たな携帯電話向けコンテンツを制作する際は、各コンテンツ会社がはじめから設計していた。 ハードが複雑化すればプログラムも大量になり、設計の時間とコストが増大する。 設計のベースを共通化する必要があった」と杉山和徳社長は強調する。

同社では、「ソフィア・フレームワーク」「ソフィア・コンプレス」「ソフィア・ブラウザ」の三 つが主力製品となっている。

売り上げの約 7 割を占める「ソフィア・フレームワーク」はモバイルアプリケーション向けプラ ットホームで、このほど米国クアルコム社が開発した携帯電話向けソフトウェアの規格「BREW (ブリュー)」向けのバージョンアップを行った。

「BREW」は、異なる携帯電話の OS の仕様差を吸収し、機械語に翻訳された単一のプログラ ムが多種類の携帯電話でそのまま高速に作動する。世界で 23 の携帯電話会社が採用しており、 日本では KDDI が 2003 年 2 月からサービスを提供している。 さらに同社は、BREW 搭載携帯電話向け に複数ページを同時表示できるインターネット閲覧ソフト「ソフィア・ブラウザ(BREW)」を世界 で初めて携帯電話上に実装した。タブでページ表示を切り替える仕組みを導入することで、 携帯電話の小さな画面スペースや限られたハードウェアの中に異なる Web サイトを 複数ページ同時に表示することが可能だ。

こうしたインターネッ卜閲覧ソフトはパソコン向けのものは存在するが、携帯電話に実装した 例はこれまで世界に存在しなかった。「ソフィア・ブラウザ(BREW)」では、例えば映画を観る ために地図サイトを開き、そこに表示されている映画館のサイトで上映されている映画タイトル や上映時刻などを同時に閲覧できる。  このほか、「ソフィア・コンプレス」は携帯電話用 Java プログラムを圧縮するもので、NTT ドコモの@アプリのゲームの大半に導入されているという。

こうしたさまざまな製品は、MTI、ドワンゴ、サイバード、バンダイネットワークス、ナムコ、タイトー、テクモ、スクウェア・エニックス、ジーモードなど、ゲームメーカーやコンテンツ制作会社が採用している。最近では、携帯電話機メーカーからも問い合わせが増加しているという。

「 BREW は、世界的規模で急速に普及している。KDDI は今年、すべての携帯電話に BREW を 搭載する予定だ。現在は 230 万台程度だが、今年末には 1000 万台を超えるだろう。全世界では その 10 倍の 1 億台の普及が見込めるため、大きなビジネスチャンスがある。BREW 搭載 携帯電話分野で、世界のオンリーワン企業をめざす」(杉山氏)。

杉山社長は京都大学大学院修士課程修了後、日本 IBM に入社。 約 6 年間、企業向け情報システムの企画や研究開発などに携わった後、京都大学大学院博士課程で 応用システム科学の研究をし、三菱総合研究所で飲料水メーカーのマーケティングや通信販売会社のシステム構築に携わるなど、 さまざまな経験の持ち主だ。

さらに@モードが登場した 1999 年に、@モードのマーケティングの仕事をしたあと、 携帯電話用システムを開発するベンチャー企業に勤務し、研究に没頭していたが、自らビジネスを立ち上げようと考え、2002 年 2 月に同社を設立した。

ソフィア・クレイドルは、京都大学の学生や卒業生の社員やアルバイトが中心だ。平均年齢は 20 代前半で、理学、工学、法学、経済学、文学、ゲーム、芸術など、さまざまな知識や才能をもつ人材が集まる。  「若い人の能力や自由な発想をぶつけ合い、モバイルユーザーが満足する作品を提供していくことが当社の使命だ」 (杉山氏)。  同社の技術は、携帯電話にとどまることなく、将来的には情報家電や ITS などへの応用が想定されている。 「新しい技術及び文化の、世界への発信の場でありたい」を経営理念に、同社は今後もモバイル分野で経済、社会へ貢献することをめざす。

SophiaWindows、週刊京都経済 (13面) に記事掲載

2004/02/23

【週刊京都経済 (13面)】携帯で「ワード」表示可能に

[概要]

携帯電話向けソフト開発を手掛けるソフィア・クレイドル(京都市左京区田中開田町、杉山和徳社長)はこのたび、携帯電話用基本ソフト(OS〉「BREW」に対応して、画面サイズの拡張や複数の機能を同時に表示可能なソフト「ソフィア・ウィンドウズ」を開発。 商品化に乗り出した。 同社によると同ソフトにより画面サイズの制約なく、携帯電話向けのマルチウィンドウ型アフリケーションを開発することが可能になったとしている。 同社はコンテンツプロパイダーや BREW を搭載する国内外の携帯電話キャリア会社へ同ソフトの採用を拡大し、ライセンス収益につなげていく戦略だ。

[詳細]

これまでは携帯電話でメールなど 1 つの機能を立ち上げると、画面が固定されるため 1 度消さないと次の機能を起動することができなかった。 ソフィア・ウィンドウズでは携帯電話の画面サイズを仮想的に拡張。パソコン画面のようにメールやアドレス帳など、複数の機能を同時に立ち上げて閲覧することが可能になる。 画面サイズの制約がなくなることからエクセルやワードなど、大きなデータもスクロールして見ることができる。 同ソフトはコンテンツプロバイダーがコンテンツに組み込んでいれば、BREW 搭載の携帯電話利用者はコンテンツをダウンロードするだけで利用することが可能。

同ソフトが対応している BREW は、米国のクアルコムが開発した携帯電話の統一親格 OS。現在、世界では 23 の携帯電話キャリア会社が採用している。 日本では KDDI が BREW を採用しており、同社の携帯端末でソフィア・ウィンドウズの利用ができる。  ソフィア・クレイドルは同ソフトの事業展開を進めるため、新しいアプリケーションを制作するためコンテンツライブラリーの販売と、同ソフトをもとに開発会社が制作したコンテンツをダウンロードした個人利用者から月額使用料の 5%を同社の収益とする、2通りのビジネスモデルを描いている。

同ソフトの価格は 1 アプリケーションにつき 30万円。ソフィア・クレイドルのホームページで受け付けている。 同社によると今年は国内のコンテンツプロバイダーを中心に顧客を増やし、来年以降は国内外のキャリア会社へ同ソフトの採用を働きかけていきたいとしている。 また 1 顧客につき 3000万円でソースコードを公開するとしている。 同事業の今年の売上目標は 200 アプリケーションライセンス、6000 万円。来年は海外での展開も視野に入れていることから 3 億円の売上げを見込んでいる。

また、今年後半には NTT ドコモの第3世代携帯電話 FOMA の OS としてリナックスやシンビアンの搭載が計画されていることから、これらに対応したソフィア・ウィンドウズを開発して採用を働きかけていくとしている。

日経産業新聞などに記事掲載

2004/02/17

【日経産業新聞掲載記事 (15面)】BREW 対応最新版
携帯電話向け開発ソフト

携帯電話向けソフト開発のソフィア・クレイドル(京都市、杉山和徳社長、075・754・5155)は二十二日から、米クアルコムの携帯電話用基本ソフト「BREW(ブリユー)」に対応したソフトの基本設計「ソフィア・フレームワーク」の最新版を供給する。ソフトの基本的なひな型を自動設計する機能を加え、開発者の作業効率を高める。

従来のソフトをバージョンアップした。タブやボックスなどの制作が不要になるほか、プログラミング言語「Java」を使ったソフトを移植しやすくするプロトコル(通信手順)を搭載。ゲーム向けに三次元画像の制作を効率化する計算機能も付けた。

料金体系も変更。基本利用料金が九万五千円。ソフトを開発するごとにライセンス料十五万六十万円のほか、メンテナンス料が別途必要。 BREW は日本では KDDI の携帯端末で使用されている。

SophiaWindows、京都新聞 (13面) に記事掲載

2004/02/17

【京都新聞(13面)】携帯電話を PC 感覚で操作

[概要]

ソフト開発ベンチャーのソフィア・クレイドル(京都市左京区)は、 携帯電話の画面にメールや電話帳など複数の機能を同時に表示し、 パソコンのように操作できるソフトを開発した。 画面の大きさにとらわれず、表作成ソフトなどの大きなデータを スクロールさせて見ることもでき、 携帯電話の新機能として注目を集めている。

[詳細]

「ソフィアウィンドウズ」は、 ソフト実行環境の「BREW」サービスを搭載する携帯電話向けソフト。 従来の携帯電話では、 メールなど機能を一つ立ち上げると画面が固定され、 一度消さないと次の機能に移れなかった。

新ソフトでは復数の画面を表示できるため、 パソコンのように同時に多数の機能を立ち上げ、 電話帳を見ながらネット接続したり、 メールをすることも可能になる。 また画面の制約がなくなるため、 パソコンでしか見られなかったエクセルやワードのデータを見ることも可能になった。

同社は、携帯電話の少ないメモリー容量を有効に活用する技術を開発。 ソフトの反応速度を速くして使う人がストレスのかからない動作環境を実現した。

BREW の環境を搭載する携帯電話キャリア会社は日本の KDDI をはじめ、 世界に二十三社ある。 同社は今後国内外で営業活動を行い、 各キャリア会社に向けてソフトの採用を進めていく。

同事業の目標売上高を初年度六千万円とし、 BREW を採用するキャリア会社が多い海外に積極 展開して二〇〇五年に三億円を目指す。

杉山和徳社長は「ソフトを改良すれば、 BREW サービス以外の携帯電話にも応用できる。 海外のキャリア会社からすでに引き合いもあり、 実績を積み上げていきたい」 と話している。