報道関係者各位
2005 年 10 月 03 日
株式会社 ソフィア・クレイドル
代表取締役社長 杉山和徳
ソフィア・クレイドル、
BREW アプリ開発環境 “ ソフィア・フレームワーク ” の C++ 機能を強化
〜 スピードとメモリに関して携帯電話ハードウェア制約を克服し、BREW 向け C++ 開発環境を実用化 〜
概要
携帯電話向けソフト開発の株式会社ソフィア・クレイドル(本社:京都市、代表取締役社長:杉山和徳、以下 ソフィア・クレイドル)は、BREW 【※1】 アプリを C++ 【※2】 で開発できる“ SophiaFramework ”【※3】 をバージョンアップしました。スピードとサイズ、信頼性の観点から C++ ライブラリの体系を見直し、刷新しました。その結果、BREW アプリを C++ によって実用的に開発することが可能になりました。2005年10月3日より同製品 β版無料評価版受付を同社ホームページにて開始します。
SophiaFramework 3.0 β1 を用いた開発画面
* 画像をクリックすると拡大画像ウィンドウが開きます。
詳細
携帯電話向けアプリは大規模化し複雑化する一方、開発期間は逆に短縮化される傾向にあり、開発生産性の向上はこの業界最大の課題です。 PC 向けアプリ開発では、再利用可能な“クラス”と呼ばれるモジュール群の組み合わせによってアプリを開発する、“オブジェクト指向アプローチ”によりこの課題は解決されています。
“オブジェクト指向アプローチ”では生産性は向上するものの、一般にそのアプリはスピードが遅く、サイズも大きくなるという欠点があります。 PC と比較してハードウェア資源が圧倒的に劣る携帯電話ではこれが最大のボトルネックとなり、これまでこのアプローチが採られることはありませんでした。
この度、ソフィア・クレイドルは BREW 向けアプリ開発環境 “ SophiaFramework ” を “ C++ ” と呼ばれるオブジェクト指向プログラミングの機能を中心にバージョンアップしました。それによって世界で初めて BREW アプリを “ C++ ” で開発できる環境の実用化に成功しました。特長はスピード劣化を抑えた上で、コンパクトなサイズで、しかも信頼性の高いBREWアプリを簡単かつ短期間で開発できることです。“ オブジェクト指向アプローチ ” の再利用性を活かして、より高度なアプリを過去のアプリ資産をベースにして重層的に開発することすら可能です。また、理解しやすく、不具合が生じにくいプログラミングスタイルも提供します。
2005 年 10 月 3 日より同製品β版無料評価版受付を同社ホームページにて開始します。価格は1ライセンス 30 万円(税抜)から。ソフィア・クレイドルは年間500ライセンス以上販売することを見込んでいます。
無料評価版受付URL : /form/trial_sf.html
SophiaFramework URL : /products/sophiaframework/
本プレスリリースURL : /news/pressrelease/2005/20051003.html
SophiaFramework Ver.3.0 の主な機能拡張
1. 新しいクラスおよび関数の追加
- 乱数クラス
- 日付クラス
- DNS 解決クラス
- ブロックアロケーションをサポートするヒープ管理クラス
- POP3 / SMTP プロトコルを扱うメール送受信クラス
- ARM 組み込みライブラリを利用可能にする関数
2. 既存ライブラリの改良による開発支援の強化
- コードサイズと速度の最適化
- シミュレーター上でのメモリの確保・解放追跡機能強化
3. BREW 3.1 対応
4. Visual Studio.NET とRealView Compilation Tools for BREW に対応
以上
用語の説明
2001年1月に米国クアルコム社が発表した携帯電話向けソフトウェアの規格。「ブリュー」もしくは「ブルー」と読む。異なる携帯電話機の OS の仕様差を吸収し、単一のコンパイル後のプログラムをインターネットからダウンロードし、さまざまな携帯電話機でそのまま高速に動作できるように設計されている。日本では KDDI が 2003 年 2 月より BREW サービスを提供開始。NTT ドコモの一部の機種で BREW が採用されている。2005 年 10 月現在、世界で 24 ヶ国 45 の通信キャリアが採用しており、世界的な規模でその普及が急速に進んでいる。
【※2】C++
読み方:「シープラスプラス」または「シープラプラ」
再利用可能なモジュールを組み合わせてプログラミングする、オブジェクト指向アプローチの観点から C 言語を拡張したプログラミング言語。モジュール性と再利用性の観点から、C++ によってプログラムの開発生産性が向上するに止まらず、保守性にも優れるというメリットがある。プログラムのスピードが遅くなり、サイズも大きくなるという点をデメリットとして挙げることができる。
【※3】 SophiaFramework
読み方:ソフィア・フレームワーク
ソフィア・クレイドルが 2002 年 8 月に発表した、BREW アプリを C++ プログラミングで開発することを世界で初めて実現した唯一の BREW 向け C++ オブジェクト指向開発環境。ユーザーインターフェース、通信、グラフィック描画、文字列処理など、ビジネス、コンテンツ、ゲームなどジャンルを問わず、あらゆる BREW アプリを開発するのに必要十分な“クラス”と呼ばれるプログラムモジュール群がラインナップされている。すでに KDDI 公式 EZ アプリ(BREW)やビジネス系 BREW アプリで多数の導入実績がある。
詳細情報 URL : /products/sophiaframework/
会社の説明
株式会社 ソフィア・クレイドル |
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代表者: | 代表取締役社長 杉山和徳 |
設立日: | 2002 年 2 月 22 日 |
所在地: | 京都市左京区田中関田町 2 番地 7 |
資本金: | 2645 万円 |
事業内容: | モバイルインターネットに関する: 1.ソフトウェア基礎技術の研究開発 2.ソフトウェア製品の製造及び販売 3.システム企画及びインテグレーション |
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