SCALEには、標準のJava2 SE用の圧縮・伸張ライブラリの他に、JavaCLDC 仕様に準拠した、DoJa/midp で試用できる、省サイズのライブラリを用意しています。基本的な仕様は標準版と同じですが、いくつかの部分で異なっています。
標準版との差異
- scalelib.jarではなく、scalelib_cldc.jarに納められています
- 伸張ライブラリの ScaleInputStream クラスしか用意されていません
- ScaleInputStream は、FilterInputStream ではなく、InputStream を継承しています。これは、CLDC 仕様では FilterInputStream クラスが存在しないためです。
制限事項
- 圧縮対象ファイルのサイズは、2GBytes 以下でなくてはならない
- CRC やチェックサムによる圧縮ファイルの破損チェックは行われない。誤りが発生しやすい通信路で使用する場合は、別途エラーチェックが必要となる (HTTP で伝送する場合、TCP/IP プロトコルがエラーチェックを行っているので、エラーチェックを実装する必要はない)
使用方法
ライブラリの API に、違いはありません。コンパイルするときのライブラリに、scalelib.jar の代わりに scalelib_cldc.jar を使用してください。
※ iαppli Development Kit での使い方
iαppli Development Kit では外部ライブラリを使えません。
コンパイルや JAR ファイルの作成は、コマンドラインから手動で行います。
コマンドラインからの外部ライブラリを使用したコンパイル方法は、Java で外部ライブラリを使う場合と同様です。
JAR ファイルを作成するときは、SophiaSCALE のライブラリを解凍して、開発されているアプリと共に JAR パッケージングします。