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BREW C++ プログラミング : SophiaFramework 逆引き FAQ・コード集

SFXBrewPointer クラスの使用方法

SFXBrewPointer クラスは BREW インターフェースのインスタンスを自動管理するためのスマート ポインター クラスです。このクラスはテンプレート クラスとなっており、ラッパー クラスの種類だけ自動的に型が生成されます。

ラッパー クラスのインスタンスは、スマート ポインターで自動的に管理されますので、 SFXBrewPointer クラスを明示的に使用する必要はありません。

以下のようにして、明示的に型を生成することも可能です。

SFXBrewPointer クラスの使用方法
Void SFXPointerExplainer::_SFXBrewPointer(Void) const
{
    // 以下の 2 種類の変数宣言は同等
    // ( 通常、記述しやすい Smp バージョンを利用する )

    SFXBrewPointer<SFBDisplay> display1;
    SFBDisplaySmp display2;

    // ラッパー クラスのインスタンスの生成は、
    // 各ラッパー クラスの NewInstance() 関数または 
    // GetInstance() 関数を利用する
    // ( スマート ポインターがインスタンスを管理するので、解放処理は不要 )

    SFBGraphicsSmp graphics;
    SFBGraphicsPtr raw_graphics;

    if ((graphics = SFBGraphics::NewInstance()) != null) {

        // インスタンスの取得成功
    }

    // 管理しているインスタンスの生ポインターの取得

    raw_graphics = graphics.Get();

    // スマート ポインターの比較

    if (display1 == display2) {
    }

    if (display1 != display2) {
    }

    // スマート ポインターと生ポインターの比較

    if (graphics == raw_graphics) {
    }

    // null ポインターとの比較

    if (graphics != null) {
    }

    // 他の型を表すスマート ポインター同士の比較
    // ( 推奨されないが、設計上可能 )

    if (graphics != display1) {
    }

    // スマート ポインターが管理するインスタンスのポインターのキャストは、
    // static_pointer_cast 演算子などを利用する
    // ( static_cast 演算子を利用してはいけない )

    SFBBaseSmp base;
    SFBBitmapSmp bitmap;

    base = bitmap;
    bitmap = static_pointer_cast<SFBBitmap>(base);

    // 空インスタンスの取得
    // ( 関数の戻り値として空のインスタンスへの参照を返す場合に便利 )

    SFBFileSmpConstRef file(SFBFileSmp::EmptyInstance());

    unused(file);

    // 管理しているインスタンスの明示的な解放

    SFBFileMgrSmp filemgr;

    if ((filemgr = SFBFileMgr::NewInstance()) != null) {

        // SFXBrewPointer クラスの Release() 関数を呼び出す

        filemgr.Release();

        // SophiaFramework 3.0 以上では 
        // SFBBase (IBase) クラスの AddRef(), Release() 関数を呼び出せない

        /*
        filemgr->Release();
        */
    }

    return;
}