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SFXMemory
メモリストリームのためのストレージクラスです。
#include <SFXMemory.h.hpp>
class SFXMemory : public SFXStorage;
SFMTYPEDEFCLASS(SFXMemory)

継承図

SFXMemory クラスの継承図

協調図

SFXMemory クラスの協調図

解説

SFXMemory クラスは、メモリストレージを表すクラスです。

メモリストレージへのデータの読み書きは、 SFXMemory クラスを使用して以下の手順で行います。

■ SFXMemory クラスの使用手順

  1. SFXMemory インスタンス(SFXMemory ストレージ)を生成します。
  2. SFXMemory::Open 関数を呼び出して SFXMemory ストレージを開きます。
  3. SFXMemory::GetStreamReader / SFXMemory::GetStreamWriter 関数を呼び出してストリームを取得します。
  4. ストリームを利用して SFXMemory ストレージに対してデータを読み書きします。
  5. ※ストリームを利用しない場合は、SFXMemory::Read / SFXMemory::Write 関数を呼び出してデータを読み書きします。
  6. SFXMemory::Close 関数を呼び出して SFXMemory ストレージを閉じます。
[Note] メモリポインタ

SFXMemory クラスは、読み書き用のメモリポインタを 1 つ持ちます。 SFXMemory::Read / SFXMemory::Write 関数は、 メモリポインタの現在位置からデータを読み込み / 書き込み、その分メモリポインタを移動します。

SFXMemory::Seek / SFXMemory::SeekStart / SFXMemory::SeekEnd 関数を呼び出してメモリポインタを移動することも可能です。

また、ストリームを利用して読み書きする場合も、 読み書きしたデータ量に応じてメモリポインタは移動します。

例 835. SFXMemory ストレージの使用方法

SFXMemory memory;
SFXBinaryStreamWriter writer;   // 書き込み用ストリーム 
SFXBinaryStreamReader reader;   // 読み込み用ストリーム
SFXAnsiString string;           // メモリストレージから読み込む変数

// メモリストレージを開く
if (memory.Open() == SFERR_NO_ERROR) {

    // 書き込み用ストリームを取得する
    if (memory.GetStreamWriter(1024, &writer)== SFERR_NO_ERROR) {

        writer << "abc";  // 書き込み用ストリームに "abc" を書き込む
        writer.Flush();   // 書き込み用ストリームからメモリストレージに "abc" を書き込む

        // メモリに書き込んだ内容を表示する
        TRACE("size = %d", memory.GetSize());    // バッファサイズを表示する: "size = 4" 
        TRACE("wrire = %s", memory.GetBuffer()); // 内部バッファを表示する: "write = abc + '\0'" 
        
        writer.Release();  // 書き込み用ストリームを解放する
    }

    // 先頭へシークする
    memory.SeekStart(0);

    // 読み込み用ストリームを取得する
    if (memory.GetStreamReader(1024, &reader) == SFERR_NO_ERROR) {

        reader.Fetch();  // メモリストレージから読み込み用ストリームにデータを読み込む 
        reader >> string; // 読み込み用ストリームから string にデータを読み込む

        // メモリストレージから読み込んだ内容を表示する
        TRACE("size = %d", string.GetLength());   // 文字列の長さを表示する: "size = 3"
        TRACE("read = %s", string.GetCString());  // 文字列を表示する: "read = abc"

        reader.Release();  // 読み込み用ストリームを解放する
    }
    memory.Close();  // メモリストレージを閉じる
}

参照

ストレージ | SFXBinaryStreamReader | SFXAnsiStringStreamReader | SFXWideStringStreamReader | SFXBinaryStreamWriter | SFXAnsiStringStreamWriter | SFXWideStringStreamWriter

メンバ

コンストラクタ/デストラクタ
SFXMemory( Void )
SFXMemory クラスのコンストラクタです。
SFXMemory( UInt16 threshold , UInt16 cluster )
SFXMemory クラスのコンストラクタです。
~SFXMemory( Void )
SFXMemory クラスのデストラクタです。
パブリック関数
SFCError AsSFBAStream( SFBAStreamSmpPtr result )
SFBAStream インスタンスに変換します。
SFCError AsSFBSource( SFBSourceSmpPtr result )
SFBSource インスタンスに変換します。
Void Cancel( Void )
【現在、この関数は使えません。】
SFCError Close( SFXBufferPtr buffer )
メモリストレージを閉じます。
Void Close( Void )
メモリストレージを閉じます。
VoidConstPtr GetBuffer( Void )
内部バッファへのポインタを取得します。
UInt16 GetCluster( Void )
内部バッファのクラスタサイズを取得します。[単位: バイト]
UInt32 GetSize( Void )
内部バッファのサイズを取得します。[単位: バイト]
SFCError GetStreamReader( UInt32 size , SFXStreamReaderPtr result )
メモリ読み込み用ストリームを取得します。
SFCError GetStreamReader( SFXStreamReaderPtr result )
メモリ読み込み用ストリームを取得します。
SFCError GetStreamWriter( UInt32 size , SFXStreamWriterPtr result )
メモリ書き込み用ストリームを取得します。
SFCError GetStreamWriter( SFXStreamWriterPtr result )
メモリ書き込み用ストリームを取得します。
UInt16 GetThreshold( Void )
内部バッファの最小値を取得します。[単位: バイト]
SFCError Open( SFXBufferConstRef buffer )
メモリストレージを開きます。
SFCError Open( VoidConstPtr buffer , UInt32 size )
メモリストレージを開きます。
SFCError Open( Void )
メモリストレージを開きます。
SFCError Read( VoidPtr buffer , UInt32Ptr size )
Read します。
SFCError ScheduleRead( CallbackSPP spp , VoidPtr reference )
【現在、この関数は使えません。】
SFCError ScheduleWrite( CallbackSPP spp , VoidPtr reference )
【現在、この関数は使えません。】
SFCError Seek( SInt32 distance )
現在の位置から指定された移動量だけメモリポインタの位置を移動します。
SFCError SeekEnd( SInt32 distance )
終端から指定された移動量だけメモリポインタを移動します。
SFCError SeekStart( SInt32 distance )
先頭から指定された移動量だけメモリポインタを移動します。
Void SetCluster( UInt16 size )
内部バッファのクラスタサイズを設定します。[単位: バイト]
Void SetThreshold( UInt16 size )
内部バッファの最小値を設定します。[単位: バイト]
UInt32 Tell( Void )
読み書きポインタの現在の位置を取得します。
SFCError Truncate( UInt32 position )
内部バッファを指定されたサイズで切り捨てます。
SFCError Write( VoidConstPtr buffer , UInt32Ptr size )
Write します。
DefaultEnum
内部バッファメモリの最小値とクラスタサイズのデフォルト値を表します。[単位: バイト]
CallbackSPP (SFXStorage から継承)
ストレージクラスで使用するコールバック関数の型です。

SFXMemory::SFXMemory
SFXMemory クラスのコンストラクタです。
[ public, explicit ]
SFXMemory(Void);
[ public, explicit ]
SFXMemory(
    UInt16 threshold   // 内部バッファの閾値
    UInt16 cluster     // 内部バッファのクラスタサイズ
);

解説

このコンストラクタは、 threshold 引数と cluster 引数を指定した場合、 内部バッファの閾値とクラスタサイズを設定し、内部バッファを割り当てます。 そうでない場合は、何も行いません。

参照

SFXMemory::SetThreshold | SFXMemory::SetCluster


SFXMemory::~SFXMemory
SFXMemory クラスのデストラクタです。
[ public, virtual ]
virtual ~SFXMemory(Void);

解説

このデストラクタは、 SFXMemory::Close 関数を呼び出します。

参照

SFXMemory::Close


SFXMemory::AsSFBAStream
SFBAStream インスタンスに変換します。
[ public, virtual, const ]
SFCError AsSFBAStream(
    SFBAStreamSmpPtr result   // SFBAStream インスタンスへのポインタ
);

引数

result

SFBAStream インスタンスへのポインタを指定します。

戻り値

  • 成功したとき: SFERR_NO_ERROR
  • このストレージが閉じているとき: SFERR_INVALID_STATE
  • result 引数が null のとき: SFERR_INVALID_PARAM

解説

この関数は、 このストレージが内部で管理する SFXBuffer インスタンスを SFBAStream インスタンスに変換します。

result 引数には、変換結果である SFBAStream インスタンスへのポインタが返ります。

[Note] 注意

この関数は、内部で BREW API の BREW API IMEMASTREAM_SetEx 関数を呼び出します。

[Note] 注意

この関数により、 このストレージを SFBAStream インスタンスとして扱えます。

参照

SFXBuffer | SFBAStream | BREW API IMEMASTREAM_SetEx


SFXMemory::AsSFBSource
SFBSource インスタンスに変換します。
[ public, virtual, const ]
SFCError AsSFBSource(
    SFBSourceSmpPtr result   // SFBSource インスタンスへのポインタ
);

引数

result

SFBSource インスタンスへのポインタを指定します。

戻り値

  • 成功したとき: SFERR_NO_ERROR
  • このストレージが閉じているとき: SFERR_INVALID_STATE
  • result 引数が null のとき: SFERR_INVALID_PARAM

解説

この関数は、 このストレージが内部で管理する SFXBuffer インスタンスを SFBSource インスタンスに変換します。

result 引数には、変換結果である SFBSource インスタンスへのポインタが返ります。

[Note] 注意

この関数は、内部で BREW API の BREW API ISOURCEUTIL_SourceFromMemory 関数を呼び出します。

[Note] 注意

この関数により、 このストレージを SFBSource インスタンスとして扱えます。

参照

SFXBuffer | SFBSource | BREW API ISOURCEUTIL_SourceFromMemory


SFXMemory::Cancel
【現在、この関数は使えません。】
[ public, virtual ]
Void Cancel(Void);

解説

【現在、この関数は使えません。】


SFXMemory::Close
メモリストレージを閉じます。
[ public ]
SFCError Close(
    SFXBufferPtr buffer   // 内部バッファをコピーするバッファへのポインタ
);
[ public ]
Void Close(Void);

戻り値

  • 成功したとき: SFERR_NO_ERROR
  • メモリストレージが閉じているとき: SFERR_INVALID_STATE
  • buffer 引数が null のとき: SFERR_INVALID_PARAM
  • メモリ不足のとき: SFERR_NO_MEMORY

解説

この関数は、 このメモリストレージを閉じます。

具体的には、 このメモリストレージの内部バッファを解放します。

buffer 引数を指定した場合、 解放する前の内部バッファを buffer 引数にコピーし、エラー値を返します。 指定しない場合は、内部バッファはコピーされず、エラー値も返りません。

[Note] 注意

この関数は、SFXMemory::~SFXMemory デストラクタから呼び出されます。

[Tip] Tip

サスペンド時は、この関数を呼び出してリソースを解放します。

参照

SFXMemory::Open | SFXMemory::~SFXMemory


SFXMemory::GetBuffer
内部バッファへのポインタを取得します。
[ public, const ]
VoidConstPtr GetBuffer(Void);

戻り値

このメモリストレージの内部バッファへのポインタ

解説

この関数は、このメモリストレージの内部バッファへのポインタを取得します。


SFXMemory::GetCluster
内部バッファのクラスタサイズを取得します。[単位: バイト]
[ public, const ]
UInt16 GetCluster(Void);

戻り値

このメモリストレージの内部バッファのクラスタサイズ

解説

この関数は、 このメモリストレージの内部バッファのクラスタサイズを取得します。[単位: バイト]

参照

SFXMemory::SetCluster | SFXBuffer::GetCluster


SFXMemory::GetSize
内部バッファのサイズを取得します。[単位: バイト]
[ public, const ]
UInt32 GetSize(Void);

戻り値

  • メモリストレージが閉じているとき: 0 [単位: バイト]
  • メモリストレージが開いているとき: 内部で確保しているバッファサイズ [単位: バイト]

解説

この関数は、 このメモリストレージの内部バッファのサイズを取得します。[単位: バイト]

参照

SFXMemory::Tell | SFXMemory::Truncate


SFXMemory::GetStreamReader
メモリ読み込み用ストリームを取得します。
[ public, virtual ]
SFCError GetStreamReader(
    UInt32 size                 // バッファサイズ
    SFXStreamReaderPtr result   // メモリ読み込み用ストリームへのポインタ
);
[ public, virtual ]
SFCError GetStreamReader(
    SFXStreamReaderPtr result   // メモリ読み込み用ストリームへのポインタ
);

戻り値

  • 成功したとき: SFERR_NO_ERROR
  • result 引数が null のとき: SFERR_INVALID_PARAM
  • メモリストレージが閉じているとき: SFERR_INVALID_STATE
  • メモリ不足のとき: SFERR_NO_MEMORY

解説

この関数は、このメモリストレージの読み込み用ストリームを取得します。

size 引数を指定する場合、ストリームバッファは指定したサイズで固定です。 指定しない場合は、ストリームバッファは可変長になり、 内部的に SFXElasticStreamReader クラスが利用されます。

[Tip] Tip
メモリ読み込み用ストリームは、読み込むデータの種類に応じて SFXBinaryStreamReaderSFXAnsiStringStreamReader、または SFXWideStringStreamReader クラスを使い分けます。

参照

SFXMemory::GetStreamWriter | SFXBinaryStreamReader | SFXAnsiStringStreamReader | SFXWideStringStreamReader | ストリームバッファ


SFXMemory::GetStreamWriter
メモリ書き込み用ストリームを取得します。
[ public, virtual ]
SFCError GetStreamWriter(
    UInt32 size                 // バッファサイズ
    SFXStreamWriterPtr result   // メモリ書き込み用ストリームへのポインタ
);
[ public, virtual ]
SFCError GetStreamWriter(
    SFXStreamWriterPtr result   // メモリ書き込み用ストリームへのポインタ
);

戻り値

  • 成功したとき: SFERR_NO_ERROR
  • result 引数が null のとき: SFERR_INVALID_PARAM
  • メモリストレージが閉じているとき: SFERR_INVALID_STATE
  • メモリ不足のとき: SFERR_NO_MEMORY

解説

この関数は、このメモリストレージの書き込み用ストリームを取得します。

size 引数を指定する場合、ストリームバッファは指定したサイズで固定です。 指定しない場合は、ストリームバッファは可変長になり、 内部的に SFXElasticStreamWriter クラスが利用されます。

[Tip] Tip
メモリ書き込み用ストリームは、書き込むデータの種類に応じて SFXBinaryStreamWriterSFXAnsiStringStreamWriter、または SFXWideStringStreamWriter クラスを使い分けます。

参照

SFXMemory::GetStreamReader | SFXBinaryStreamWriter | SFXAnsiStringStreamWriter | SFXWideStringStreamWriter | ストリームバッファ


SFXMemory::GetThreshold
内部バッファの最小値を取得します。[単位: バイト]
[ public, const ]
UInt16 GetThreshold(Void);

戻り値

このメモリストレージの内部バッファの最小値 [単位: バイト]

解説

この関数は、 このメモリストレージの内部バッファの最小値を取得します。[単位: バイト]

参照

SFXMemory::SetThreshold | SFXBuffer::GetThreshold


SFXMemory::Open
メモリストレージを開きます。
[ public ]
SFCError Open(
    SFXBufferConstRef buffer   // コピーするバッファ
);
[ public ]
SFCError Open(
    VoidConstPtr buffer   // コピーするバッファ
    UInt32 size           // コピーするバッファサイズ
);
[ public ]
SFCError Open(Void);

戻り値

  • 成功したとき: SFERR_NO_ERROR
  • メモリストレージが既に開いているとき: SFERR_INVALID_STATE
  • メモリ不足のとき: SFERR_NO_MEMORY

解説

この関数は、 このメモリストレージを開きます。

具体的には、 このメモリストレージからデータを読み書きできるように初期化します。 buffer 引数を指定した場合、buffer 引数のデータをこのメモリストレージの内部バッファにコピーします。 そうでない場合、 内部バッファにデータはコピーされません(内部バッファは空で、サイズは 0 です)。

参照

SFXMemory::Close


SFXMemory::Read
Read します。
[ public, virtual ]
SFCError Read(
    VoidPtr buffer   // データを読み込むバッファ
    UInt32Ptr size   // 呼び出す前: データを読み込むバッファのサイズ。戻り値: 実際に読み込んだデータのサイズ
);

引数

buffer

データを読み込むバッファを指定します。

size

この関数を呼び出す時は、データを読み込むバッファのサイズを指定します。 この関数が戻ると、実際にバッファに読み込んだデータのサイズが格納されています。

戻り値

  • 成功したとき: SFERR_NO_ERROR
  • メモリストレージが閉じているとき: SFERR_INVALID_STATE
  • size 引数が null のとき: SFERR_INVALID_PARAM
  • 読み込み位置が終端のとき: EFILEEOF

解説

この関数は、 Read します(ストリームを使用せずにメモリストレージからデータを読み込みます)。

[Note] 前提条件

この関数を呼び出す前に、 このメモリストレージは SFXMemory::Open 関数を呼び出して開いている必要があります 。

参照

SFXMemory::Open | SFXMemory::Write | SFXMemory::GetSize | SFXMemory::Seek | SFXMemory::Tell


SFXMemory::ScheduleRead
【現在、この関数は使えません。】
[ public, virtual ]
SFCError ScheduleRead(
    CallbackSPP spp     // コールバック関数
    VoidPtr reference   // コールバック関数に渡すデータ(参照値)
);

戻り値

SFERR_UNSUPPORTED

解説

【現在、この関数は使えません。】

参照

SFXStorage::CallbackSPP


SFXMemory::ScheduleWrite
【現在、この関数は使えません。】
[ public, virtual ]
SFCError ScheduleWrite(
    CallbackSPP spp     // コールバック関数
    VoidPtr reference   // コールバック関数に渡すデータ(参照値)
);

戻り値

SFERR_UNSUPPORTED

解説

【現在、この関数は使えません。】

参照

SFXStorage::CallbackSPP


SFXMemory::Seek
現在の位置から指定された移動量だけメモリポインタの位置を移動します。
[ public ]
SFCError Seek(
    SInt32 distance   // 移動量
);

戻り値

  • 成功したとき: SFERR_NO_ERROR
  • メモリストレージが閉じられているとき: SFERR_INVALID_STATE

解説

この関数は、 このメモリストレージの現在の位置から指定した指定された移動量だけメモリポインタの位置を移動します。

移動後のメモリポインタの位置がバッファの先頭よりも前方または終端よりも後方になる場合、 メモリポインタの位置はそれぞれバッファの先頭または終端に設定されます。

[Note] 注意

メモリポインタを前方に移動する場合は、移動量 ( distance パラメータ ) に負の値を指定します。

[Note] 前提条件

この関数を呼び出す前に、 このメモリストレージは SFXMemory::Open 関数を呼び出して開いている必要があります 。

参照

SFXMemory::SeekStart | SFXMemory::SeekEnd | SFXMemory::Open


SFXMemory::SeekEnd
終端から指定された移動量だけメモリポインタを移動します。
[ public ]
SFCError SeekEnd(
    SInt32 distance   // 移動量
);

戻り値

  • 成功したとき: SFERR_NO_ERROR
  • メモリストレージが閉じているとき: SFERR_INVALID_STATE

解説

この関数は、 このメモリストレージの終端から指定された移動量だけメモリポインタの位置を移動します。

移動後のメモリポインタの位置がバッファの先頭よりも前方または終端よりも後方になる場合、 メモリポインタの位置はそれぞれバッファの先頭または終端に設定されます。

[Note] 注意

メモリポインタを前方に移動する場合は、移動量 ( distance パラメータ ) に負の値を指定します。

[Note] 前提条件

この関数を呼び出す前に、 このメモリストレージは SFXMemory::Open 関数を呼び出して開いている必要があります 。

参照

SFXMemory::Seek | SFXMemory::SeekStart | SFXMemory::Open


SFXMemory::SeekStart
先頭から指定された移動量だけメモリポインタを移動します。
[ public ]
SFCError SeekStart(
    SInt32 distance   // 移動量
);

戻り値

  • 成功したとき: SFERR_NO_ERROR
  • メモリストレージが閉じているとき: SFERR_INVALID_STATE

解説

この関数は、 このメモリストレージの先頭から指定した指定された移動量だけメモリポインタの位置を移動します。

移動後のメモリポインタの位置がバッファの先頭よりも前方または終端よりも後方になる場合、 メモリポインタの位置はそれぞれバッファの先頭または終端に設定されます。

[Note] 注意

メモリポインタを前方に移動する場合は、移動量 ( distance パラメータ ) に負の値を指定します。

[Note] 前提条件

この関数を呼び出す前に、 このメモリストレージは SFXMemory::Open 関数を呼び出して開いている必要があります 。

参照

SFXMemory::Seek | SFXMemory::SeekEnd | SFXMemory::Open


SFXMemory::SetCluster
内部バッファのクラスタサイズを設定します。[単位: バイト]
[ public ]
Void SetCluster(
    UInt16 size   // 設定するクラスタサイズ
);

解説

この関数は、 このメモリストレージの内部バッファ(SFXBuffer)を確保する時の最小単位を設定します。[単位: バイト]

デフォルト値: SFXMemory::DEFAULT_CLUSTER バイト

SFXMemory::DEFAULT_CLUSTER の値は SFXMemory::DefaultEnum を参照してください。

参照

SFXMemory::GetCluster | SFXMemory::DefaultEnum | SFXBuffer::SetCluster | SFXBuffer


SFXMemory::SetThreshold
内部バッファの最小値を設定します。[単位: バイト]
[ public ]
Void SetThreshold(
    UInt16 size   // 設定する最小値 [単位: バイト]
);

解説

この関数は、 このメモリストレージの内部バッファ(SFXBuffer)の最小値を設定します。[単位: バイト]

デフォルト値: SFXMemory::DEFAULT_THRESHOLD バイト

SFXMemory::DEFAULT_THRESHOLD の値は SFXMemory::DefaultEnum を参照してください。

参照

SFXMemory::GetThreshold | SFXMemory::DefaultEnum | SFXBuffer::SetThreshold | SFXBuffer


SFXMemory::Tell
読み書きポインタの現在の位置を取得します。
[ public, const ]
UInt32 Tell(Void);

戻り値

  • メモリストレージが開いているとき: 読み書きポインタの現在の位置
  • メモリストレージが閉じているとき: 0

解説

この関数は、 このメモリストレージの読み書きポインタの現在の位置を取得します。

参照

SFXMemory::Seek | SFXMemory::Truncate


SFXMemory::Truncate
内部バッファを指定されたサイズで切り捨てます。
[ public ]
SFCError Truncate(
    UInt32 position   // サイズ
);

戻り値

  • 成功したとき: SFERR_NO_ERROR
  • メモリストレージが閉じているとき: SFERR_INVALID_STATE
  • メモリ不足のとき: SFERR_NO_MEMORY

解説

この関数は、 このメモリストレージの内部バッファを指定されたサイズで切り捨てます。

現在のポインタ位置が切り捨てた後の内部バッファの終端を超える場合、 読み書き用ポインタは切り捨てた後の内部バッファの終端に移動します。

[Note] 前提条件

この関数を呼び出す前に、 このメモリストレージは SFXMemory::Open 関数を呼び出して開いている必要があります 。

参照

SFXMemory::Seek | SFXMemory::Tell | SFXMemory::Open


SFXMemory::Write
Write します。
[ public, virtual ]
SFCError Write(
    VoidConstPtr buffer   // データを書き込むバッファ
    UInt32Ptr size        // 呼び出す前: データを書き込むバッファのサイズ。戻り値: 実際に書き込んだデータのサイズ
);

引数

buffer

データを書き込むバッファを指定します。

size

この関数を呼び出す時は、データを書き込むバッファのサイズを指定します。 この関数が戻ると、実際にバッファに書き込んだデータのサイズが格納されています。

戻り値

  • 成功したとき: SFERR_NO_ERROR
  • メモリストレージが閉じているとき: SFERR_INVALID_STATE
  • size 引数が null のとき: SFERR_INVALID_PARAM

解説

この関数は、 Write します(ストリームを使用せずにメモリストレージにデータを書き込みます)。

[Note] 前提条件

この関数を呼び出す前に、 このメモリストレージは SFXMemory::Open 関数を呼び出して開いている必要があります 。

参照

SFXMemory::Open | SFXMemory::Read | SFXMemory::GetSize | SFXMemory::Seek | SFXMemory::Tell


SFXMemory::DefaultEnum
内部バッファメモリの最小値とクラスタサイズのデフォルト値を表します。[単位: バイト]
enum DefaultEnum {
    DEFAULT_THRESHOLD  = SFXBuffer::DEFAULT_THRESHOLD,     // 内部バッファメモリの最小値 [単位: バイト]
    DEFAULT_CLUSTER    = SFXBuffer::DEFAULT_CLUSTER        // 内部バッファメモリのクラスタサイズ(メモリ確保の最小単位) [単位: バイト]
};

解説

DEFAULT_THRESHOLD と DEFAULT_CLUSTER は、 内部バッファメモリ(SFXBuffer)の最小値とクラスタサイズのデフォルト値を表します。[単位: バイト]

参照

SFXMemory::SetCluster | SFXMemory::SetThreshold | SFXBuffer | SFXBuffer::DefaultEnum