継承図

協調図

解説

■ 仕様と使い方

プレーンフレームクラスの抽象クラスです。

プレーンフレームとは、影領域を枠領域とするフレームです。

	枠領域の取得方法
	フレームの枠領域は、SFYResponder::GetSuitableMargin 関数を呼び出すことで取得できます。

図 316. プレーンフレーム動作例

影領域がプレーンフレームの枠領域です[SFXMargin(0, 0, 1, 1)]。

図 317. プレーンフレーム拡大図

黒色の線で描画されている領域(影領域)がプレーンフレームの枠領域です。そして、枠領域で囲まれた矩形領域はコンテンツ領域です。

影領域の幅は 1 ピクセルです。

1. 影領域は SFYPlainFrame::DrawShadow 関数が描画します（影領域の色は SFYPlainFrame::SetShadowColor 関数で設定）。

	枠付きのレスポンダ
	プレーンフレームをウィンドウやダイアログに装着することで、枠付きウィンドウや枠付きダイアログを実現することが可能になります。 装着はウィンドウやダイアログの SFYResponder::SetFrame 関数を呼び出すことによって行います。 ウィンドウやダイアログの実領域はプレーンフレームの枠(マージン領域)で囲まれるコンテンツ領域となります。

参照

SFYFrame | SFYFlatFrame | SFYBevelFrame | SFZPlainFrame | SFZFlatFrame | SFZBevelFrame | SFZTitlePlainFrame | SFZTitleFlatFrame | SFZTitleBevelFrame | SFXMargin | 実領域 | SFYResponder::GetSuitableMargin | フレーム

メンバ

解説

このコンストラクタは、以下の初期化処理を行います。

内部実装

このコンストラクタの内部実装は以下の通りです。

/*protected */SFYPlainFrame::SFYPlainFrame(Void) static_throws
{
    static SFXRGBColor::AtomRecConst            rgb[] = {
        {{{0x00, 0x00, 0x00, 0x00}}}
    };

    if (static_try()) {
        SetType(CODE_TYPE);
        _color.shadow.Set(rgb[0]);
        _shadowEnable = true;
    }
}// SFYPlainFrame::SFYPlainFrame //

参照

SFYResponder::SetType | SFYPlainFrame::CodeEnum | SFYPlainFrame::SetShadowColor | SFYPlainFrame::SetShadowEnable | SFXRGBColor | タイプ

解説

このデストラクタは、何も行いません。

内部実装

このデストラクタの内部実装は以下の通りです。

/*protected virtual */SFYPlainFrame::~SFYPlainFrame(Void)
{
}// SFYPlainFrame::~SFYPlainFrame //

戻り値

引数で与えられた矩形領域から影領域を取り除いた矩形領域。

解説

この関数は、影領域を描画します。

独自の処理を行う場合は、この関数をオーバーライドします。

デフォルトの実装は以下の通りです。

引数で指定された矩形領域の影領域を SFYPlainFrame::SetShadowColor 関数で設定された色で描画し、 引数で指定された矩形領域から影領域だけを取り除いた矩形領域を返します。

影領域は SFYPlainFrame::GetShadowMargin 関数で取得できるマージン領域のことです。

	非活性状態にあるときの影領域の色
	非活性状態にあるときは、SFYPlainFrame::SetShadowColor 関数で設定された色の明度が 0x7F より大きい場合はこの色の RGB 値からそれぞれ 0x44 を減算した色、 0x7F 以下の場合はこの色の RGB 値にそれぞれ 0x44 を加算した色で影領域は描画されます。

図 318. プレーンフレーム拡大図

黒色の線で描画されている領域(影領域)がプレーンフレームの枠領域です。そして、枠領域で囲まれた矩形領域はコンテンツ領域です。

影領域の幅は 1 ピクセルです。

1. 影領域は SFYPlainFrame::DrawShadow 関数が描画します（影領域の色は SFYPlainFrame::SetShadowColor 関数で設定）。

内部実装

この関数の内部実装は以下の通りです。

/*protected */SFXRectangle SFYPlainFrame::DrawShadow(SFXGraphicsPtr graphics, SFXRectangleConstRef rectangle) const
{
    SFXRGBColor                                 rgb;
    SFXRectangle                                result(rectangle);

    if (_shadowEnable) {
        rgb.Set(_color.shadow);
        if (!GetStateActive(true)) {
            if (rgb.GetBrightness() > 0x7F) {
                rgb.SubRGB(0x44);
            }
            else {
                rgb.AddRGB(0x44);
            }
        }
        graphics->SetForeColor(rgb);
        graphics->DrawLine(result.GetEdgeRight());
        graphics->DrawLine(result.GetEdgeBottom());
        result.SubRightBottom(1, 1);
    }
    return result;
}// SFYPlainFrame::DrawShadow //

参照

SFYPlainFrame::SetShadowColor | SFYPlainFrame::GetShadowMargin | SFXRGBColor | SFXRectangle | 状態

戻り値

影領域の色。

解説

この関数は、影領域の色を取得します。

参照

SFYPlainFrame::SetShadowColor

戻り値

解説

この関数は、影の有無を取得します。

参照

SFYPlainFrame::SetShadowEnable | SFYPlainFrame::GetShadowMargin

戻り値

影領域のマージン。

解説

この関数は、影領域として設定されているマージン領域を取得します。

影が有効な時は SFXMargin(0, 0, 1, 1) （領域の下辺と右辺）、

影が無効な時は SFXMargin::EmptyInstance が返されます。

参照

SFXMargin | SFYPlainFrame::DrawShadow | SFYPlainFrame::SetShadowColor

解説

この関数は、影領域の色を設定します。

デフォルト値: SFXRGBColor(0x00, 0x00, 0x00, 0x00)[黒色]

	注意
	影領域は、SFYPlainFrame::GetShadowMargin 関数で取得できるマージン領域のことです。

非活性状態にあるときは、この関数で設定された色の明度が 0x7F より大きい場合はこの色の RGB 値からそれぞれ 0x44 を減算した色、 0x7F 以下の場合はこの色の RGB 値にそれぞれ 0x44 を加算した色で影は描画されます。

色の明度とは、SFXRGBColor::GetBrightness 関数によって得られる値です。

参照

SFYPlainFrame::GetShadowColor | SFYPlainFrame::GetShadowMargin | SFYPlainFrame::DrawShadow | SFXRGBColor | 状態

解説

この関数は、影の有無を設定します。

参照

SFYPlainFrame::GetShadowEnable | SFYPlainFrame::GetShadowMargin

参照

SFYResponder::GetType | SFYResponder::SetType