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Microsoft Visual C++ Toolkit 2003 の使用方法 −BREW 技術情報−

Microsoft Visual C++ Toolkit 2003 の使用方法 −BREW 技術情報−

はじめに

Microsoft Visual C++ Toolkit 2003 によるエミュレータ向け BREW アプリ開発について解説します。

Microsoft Visual C++ 2005 Express Edition については下記 URL を参照してください。

BREW アプリの作成方法

雛型を自動生成してくれる BREW アプリウィザードが使えない以外は、Microsoft Visual C++ .NET 2003 ( 製品版 ) と同じように BREW アプリを作成できます。

Step 1. BREW SDK をインストールした先の src フォルダにある AEEAppGen.c と AEEModGen.c をコピーします。

Step 2. [スタートメニュー]→[プログラム]→[Microsoft Visual C++ Toolkit 2003]→[Visual C++ Toolkit 2003 Command Prompt] を選択します。

Step 3. コマンドプロンプトから BREW アプリのフォルダへ移動し、次のコマンドにより BREW アプリをコンパイルします。

cl AEEAppGen.c AEEModGen.c HelloWorld.c /I "C:\Program Files\BREW SDK v2.1.1 Ja\inc" /D "AEE_SIMULATOR" /FD /MT /GS /nologo /c

※ "C:\Program Files\BREW SDK v2.1.1 Ja" は BREW SDK をインストールしたフォルダです。

Step 4. コンパイル終了後、次のコマンドにより BREW アプリをリンクします。

link /OUT:"./HelloWorld.dll" /NOLOGO /DLL AEEAppGen.obj AEEModGen.obj HelloWorld.obj

Step 5. 生成される HelloWorld.dll がエミュレータ用実行モジュールです。

SophiaFramework アプリの作成方法

BREW アプリの作成方法」と異なるのは、AEEAppGen.c と AEEModGen.c のコピーが不要なのと、コンパイルとリンクのコマンドが下記のように変更となる点です。

コンパイルコマンド
cl HelloWorld.cpp /I "C:\Program Files\BREW SDK v2.1.1 Ja\inc" /I "C:\Program Files\Sophia Cradle\SophiaFramework\3.0.0J\Include" /D "AEE_SIMULATOR" 
/FD /MT /GS /nologo /c

※"C:\Program Files\Sophia Cradle\SophiaFramework\3.0.0J\"" は SophiaFramework をインストールしたフォルダです。

リンクコマンド
link /OUT:"./HelloWorld.dll" /NOLOGO /DLL /NODEFAULTLIB:LIBCMTD.lib "C:\Program Files\Sophia Cradle\SophiaFramework\3.0.0J\Library \SophiaFrameworkBrew210NET.lib" HelloWorld.obj 

環境変数の設定

環境変数 INCLUDE にBREW SDK や SophiaFramework のインクルードフォルダ、LIB に SophiaFramework のライブラリフォルダを設定すれば、コマンド中のフォルダ指定は不要です。