2005 年 02 月 06 日 : 携帯OSの行方
2月2日、NTTドコモからFOMAの新シリーズ「700iシリーズ」の発表があった。
その発表で気になったのが、N700i,P700iがLinuxOS、F700iがSymbianOS、SH700iが独自OS(米国クアルコム社のREXと呼ばれるオペレーティングシステムと推測される)という風にオペレーティングシステムの種類が3種類に分散している点だ。
KDDIが米国クアルコム社のBREWというオペレーティングシステム一本に絞っているのとは対象的だ。
現在、携帯電話業界では、どのオペレーティングシステムがデファクトスタンダードになるのか全く不透明な状態だ。しかも、携帯電話も一種の小型パソコンと見なせるので、その行方は携帯電話業界の未来を運命付けるものとなろう。
NTTドコモはダントツの国内最大手携帯電話事業だけあって、すべての可能性に分散投資しているように見て取れる。
オペレーティングシステム市場に関しては、世界的な規模で眺める必要があり、デファクトスタンダードとなりうるオペレーティングシステムの種類自体で、国内の携帯電話事情も激変することも十分あり得ると見ている。
そんなところにビジネスチャンスを見出すのがベンチャーというものかもしれない。
2005 年 02 月 06 日 : ダイレクトマーケティング
松下電器産業、京セラ、日本電産など日本を代表する製造メーカーに共通するのは、営業の体制を代理店に頼らず直販とすることで大きく成長したところにある。これらの企業を研究して思ったことは、ソフィア・クレイドルも直販を貫き通すべきであるということだった。
直販をすることで、研究開発の部門以外にマーケティングの部門が必要となり、経営資源の乏しいベンチャーには一見不利なようにも思える。しかし、直販することによって得られるメリットは他に代え難いものがある。
メリットを列挙すると以下のようになる。
1. 値決めは経営の根幹ともいえることだ。製品の価格を完全に統制することができる。
2. お客様のニーズを直接ヒアリングすることができ、実際に売れる製品の研究開発を進めることができる。
3. お客様のクレームや喜びの声を直接聴くことができ、研究開発部門のスタッフたちにとって大きな励みになる。(実はこれはとても珍しいことだと思う。)
最初は、全く無名で実績も何も無い状態で始めたので、営業に関しては大変苦労した。しかし、類似製品が存在しなかったのと、実際にそれがなければ仕事が滞ってしまうお客様に少しずつ売れ始めた。
営業的に未熟なところが多かったが、マーケティングの研究を深めたり、製品そのものの機能をお客様のニーズに合わせてグレードアップすること、それから実績を積み重ねることで、次第に売れる数が増えていった。
営業というものは人的な要素が極めて強い。実際、自分の給与の何倍も利益をセールスであげることのできる営業マンは、非常に少ない。だから、そういうトップセールス関連の書籍が山のように出版されている。
なので、ソフィア・クレイドルでは、インターネットによる直販にこだわり、マーケティングのノウハウをWebのシステムとしてプログラミングしている。これであれば安定して、年中無休で世界市場に向けての営業が可能だ。勿論、そのための研究や努力は必要だけれども、それに楽しみを見出すことができる。
問題は、最初から売れるわけではないので、その立ち上げをどうやって乗り切るかが重要であろう。例えば、製品に不足する機能があれば、それを強化するなどの取り組みをお客さまと共に進めることも大切であろう。
事業の立ち上げというものはとても地道な仕事である。しかし、積み重ねることでいつしか効果が現れてくる。最近は意外な国々からも問い合わせが来るようになった。