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Sophia Cradle IncorporatedPresident Blog : 2005年09月27日

2005 年 09 月 27 日 : +0 のソフト技術

無限小 Infinitesimal の値 +0 は、0 よりは大きいけれども如何なる正の実数よりも小さな数として数学的に定義される。

SF 作家の George Johnson 氏が興味深い発言をしている。

"情報には質量や重さといった概念がない。だからコンピューターは実体のあるモノを扱う従来の機械とは違い何処までも無限に小さくできる。"

ムーアの法則は「半導体の集積密度は 18 〜 24 ヶ月で倍増する」という法則である。換言すれば"同じ機能のコンピューター"が 18 〜 24 ヶ月ごとに 2 分の 1 だけ小さくなるということだ。

ムーアの法則が永遠に成り立つとは一般には思われていない。いつか限界が来るとほとんどの人は思い、そこに思考の壁を自ら作っている。半導体を前提としたコンピューターについては当てはまるかもしれない。しかし"コンピューター"と"半導体"は独立した事象と捉えた方が思考そのものが自由に解き放たれ発想がひろがる。

ソフィア・クレイドルの究極のビジョンは、George Johnson 氏がいう無限小の値 +0 のサイズにまで超小型化されたコンピューターにおけるソフトウェア技術面でのブレークスルーである。だからこそ" +0 のコンピューター"向けソフトを記述するためのプログラミング言語とその言語によって記述されたソフトを圧縮する技術に非常にこだわりがある。

肉眼では見えないほど微細な生物細胞の核にあるといわれる遺伝子 "DNA" には、現代のコンピューターでも瞬時に解読できないほどの情報が内在する。

無限小 +0 コンピューターの謎を解く鍵はあらゆる生命が持つ玄妙な本質にあるのかもしれない。

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