ホーム > President Blog : Sophia Cradle Incorporated

Sophia Cradle IncorporatedPresident Blog : 2005年10月21日

2005 年 10 月 21 日 : 成長の実感

2005 年 10 月から第 5 期がスタートした。今日は決算の書類整理のためにお客様からの注文書をバインダーに閉じていた。第 4 期の注文書は 8 センチバインダー 1 冊にまとめることができた。感慨深かったのは同じ厚さのバインダーがもうひとつあったことだ。それには第 1 期から第 3 期までの 3 期分の注文書がまとめてあった。

注文書を閉じるバインダーの厚さで会社の成長を実感できるフェーズにようやく突入した。創業の頃、販売する製品すら無かったり悪戦苦闘しながらベンチャー的な香り漂う製品を販売していた日々とは隔世の感がある。

今のペースからすれば第 5 期の注文は海外からの受注も見込めるので大幅に増加する見通しだ。しかしスタッフ増員の計画はいまのところない。これまでの 4 年間で、売上が増加してもスタッフの人数を増やすことなく回るビジネスモデルを意識的に創ってきた。数年間はこのペースで伸びても数名のスタッフを増員するだけでいいスケーラブルなシステムになっている。

どうしても欲しい人材がいれば若干名採用する程度の人員計画はある。創業以来、スタッフの数は 16 名程度を維持して経営してきた。人数は一定でも売上と利益は着実に伸びている。その分、スタッフの待遇やオフィス環境は改善されてきている。

売上と利益の伸びとスタッフの数をどうバランスをとるかが重要だと思う。理想とする人材にはなかなか巡り合えないだけに、在籍するスタッフにどうやって報いるかというのが先決であると考える。

例えば、仕入れがゼロの会社でスタッフは増えないのに売上が 3 倍になるというのは 1 人当たりの付加価値が 3 倍に高まることを意味する。それはスタッフが以前と比べて 3 人分の仕事をすることに等しい。

ベンチャーで働くメリットは 2 点に集約される。自ら好んで打ち込める仕事を成し遂げれること。それから、その成果に応じて上限のない収入を得られること。第 5 期以降はこれまでの先行投資を回収するフェーズなのでベンチャーの 2 番目のメリットをスタッフが享受できるようにしたいと願っている。

2005 年 10 月 21 日 : BREW SDK 2.1エミュレータ用カメラ機能ツールを無償配布

[PRESS RELEASE]

ソフィア・クレイドル、BREW SDK 2.1エミュレータ用カメラ機能ツールを無償配布

〜 エミュレータ対応によりデバッグ作業時間を半減 〜

[概要]

携帯電話向けソフト開発の株式会社ソフィア・クレイドル(本社:京都市、代表取締役社長:杉山和徳、以下 ソフィア・クレイドル)は、BREWSDK 2.1エミュレータに、カメラ機能を追加するツール『 Camulator (カミュレーター)』の無償配布します。受付は、2005年10月21日から2005年11月30日まで、同社サイトにて行います。入手には、同社新製品SophiaFramework Ver. 3.0 β1 無償トライアルに申し込み、アンケートに回答する必要があります。


[詳細]

カメラ搭載携帯電話の増加に伴い、BREW【※1】においても Ver. 2.1 よりカメラ機能をサポートするようになりました。しかし、BREW SDK 2.1ではエミュレータ【※2】上でカメラ機能がサポートされておらず、デバッガ【※3】などの開発支援ツールが使用できないという問題がありました。

その問題を解決するために開発されたのが『 Camulator 』です。『 Camulator 』は BREW SDK 2.1エミュレータにカメラ機能を追加し、携帯電話を使わずパソコン上でのデバッグ作業を可能にした世界唯一のツールです。

SophiaFramework【※4】との併用により、カメラ機能のメモリ追跡も可能になります。その結果、プログラミング、テスト、デバックの一連の作業サイクル回数が大幅に削減されます。

実機デバッグで35時間必要だったテスト時間が、『 Camulator 』を使用することにより20時間へ削減された例を確認しています。

本ツールのダウンロードにはSophiaFramework Ver. 3.0 β1 無償トライアルに申し込み、アンケートに回答する必要があります。

本プレスリリースURL : リンク
SophiaFramework無償トライアル受付URL : リンク

対象BREW 2.1端末:26機種
(PENCK・W31S・W31K・W31SA・W22SA・W22H・W21CA/CA II・W21T・W21SA・W21S・W21K・Sweets・talby・A5511T・A5509T・A5507SA・A5506T・A5505SA・A5504T・A5503SA・A5502K・A5501T・A1404S・A1403K・A1402S II・A1402S)

対象端末数: 約1300万台 (1機種50万台としてソフィア・クレイドルが算出) 

以上


■用語解説

【※1】BREW
読み方:「ブリュー」または「ブルー」
2001年1月に米国クアルコム社が発表した携帯電話向けソフトウェアの規格。「ブリュー」もしくは「ブルー」と読む。異なる携帯電話機のOSの仕様差を吸収し、単一のコンパイル後のプログラムをインターネットからダウンロードし、さまざまな携帯電話機でそのまま高速に動作できるように設計されている。日本ではKDDIが2003年2月よりBREWサービスを提供開始。NTT ドコモの一部の機種でBREWが採用されている。2005年10月現在、世界で29ヶ国56 の通信キャリアが採用しており、世界的な規模でその普及が急速に進んでいる。

【※2】エミュレータ
システム上で、異なるシステムを動作させるプログラムのこと。エミュレータを使えば、Windows上で携帯電話の機能を再現し、携帯電話向けに開発されたアプリケーションを動作させるようなことができる。

【※3】デバッガ
プログラムの不具合(バグ)の発見や修正を支援するソフトウェアのこと。プログラムが意図しない動作をしたり、停止した場合、プログラム中のどこに不具合があるのか調べる必要がある。デバッガはプログラムの状態を調べ、不具合の発見を支援してくれる。

【※4】SophiaFramework
読み方:ソフィア・フレームワーク
ソフィア・クレイドルが2002年8月に発表した、BREWアプリをC++プログラミングで開発することを世界で初めて実現した唯一のBREW向けC++オブジェクト指向開発環境。ユーザーインターフェース、通信、グラフィック描画、文字列処理など、ビジネス、コンテンツ、ゲームなどジャンルを問わず、あらゆるBREWアプリを開発するのに必要十分な“クラス”と呼ばれるプログラムモジュール群がラインナップされている。すでにKDDI公式EZアプリ(BREW)やビジネス系BREWアプリで多数の導入実績がある。
詳細情報URL: リンク


■ 会社の説明
株式会社ソフィア・クレイドル
代表者: 代表取締役社長 杉山和徳
設立日: 2002 年 2 月 22 日
所在地: 京都市左京区田中関田町 2 番地 7
資本金: 2645 万円
事業内容: モバイルインターネットに関する:
1.ソフトウェア基礎技術の研究開発
2.ソフトウェア製品の製造及び販売
3.システム企画及びインテグレーション
ホームページ: リンク