2005 年 06 月 05 日 : Core concept -19-
海外からの問い合わせが全体の8割を超える。特に、SophiaFrameworkという製品への海外からの問い合わせが全体の半分を占める。しかしマニュアルの英訳が間に合っていない。英語版があれば間違いなく注文は来る。そんなジレンマを抱えながらも、一歩ずつ前進している実感だけはある。
いま最も力を入れているのは、携帯ソフトを記述するためのプログラミング言語に関して、世界共通のデファクトスタンダードを確立するという一点に絞れる。PCの世界では当たり前であるが、C++というプログラミング言語でシステム開発をしている技術者は多い。だが携帯ソフトの世界ではそれが皆無に近い。
私たちは、コンピューターの小型化へと進むトレンドから、何れ携帯ソフトもC++というプログラミング言語で記述されるであろうと予測し、それを実現する仕事に3年以上の歳月を費やした。長かったがそれもまもなく完成する。何事も最後の仕上げが肝心だ。間近に迫ったゴールに向かって只管完璧さを求めて全力を尽くしている。
この製品への海外からの期待は極めて大きい。宣伝も広告も一切していないのに、問い合わせが引っ切り無しにやってくる。海外のお客さまにも理解できるようにマニュアルの英訳が望まれる。A4用紙に印刷して1000ページを上回るボリュームがある。製品が完成すれば次はマニュアルの翻訳という仕事が待ち構えている。
スクールに通い英語を学ぶ人は多い。なぜ学ぶのか?その理由の一つに、自分の世界観が広がり新たな仕事ができるからといったことがあるかもしれない。コンピューターのプログラミング言語においても同じように、新しい言語によって世界が変貌を遂げることだってあり得る。私たちはそんなところに一つの目標をおいて仕事に励んでいる。
(つづく)