2006 年 06 月 21 日 : Abstract
ソフィア・クレイドルの研究開発しようとする対象は抽象的なものが多く、取っ付きにくいかもしれないと我ながら思う。
単純にこれで全てです、というような端的で分かり易い説明は難しいのだ。
幾通りにも解釈できるが故に、混乱されるお客様もいらっしゃるのも事実だろう。
逆に言えば、ひょっとして僕たちも全てを理解しているわけではないのかもしれない。
何故なら、ストーリーは僕たちの範囲で完結するものではなく、お客様のソフトと一体となって初めて完成するもので、ドラマティックな展開がその先に待ち構えているからである。
ソフィア・クレイドルの製品はそれだけでは携帯電話の最終利用者に何の付加価値ももたらさない。
お客様が彩りを鮮やかにしてゆくプロセスがあって初めて意味をなすものなのだ。
それだけに、いつもお客様はソフィア・クレイドルの製品を使って、どんな付加価値を創造されるのだろうということに関心が尽きない。
いろんな発見、驚き、ワクワク&ドキドキな体験の連続である。
お客様の創造される世界初の新しいアプリケーションが引き金となって、他の誰かがインスパイアされる。
そして、いっそう素敵なアプリケーションが誕生するというポジティブなフィードバックを醸成できばと願いたい。
抽象的なという言葉は、分かりにくいというネガティブなイメージもあるけれども、よく分からなくて想像的で内容に深みがあるという風にも解釈できる。
それは解釈する人の想像力のひろさに委ねられることになり、最初イメージしたものから弁証法的な進化発展のようなものが生まれるのではないかと期待している。
vice versa。