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2005 年 02 月 03 日 : ガンダム ファクト ファイル

いよいよ2月15日で、期間限定、起業家100人挑戦日記もフィナーレを迎える。過去の日記を振り返ってみると、「最近、これにはまってます」というカテゴリーの日記を一つも書いていないことに気付いた。折角用意されたカテゴリーなので、今日はこれについて。実際のところ、一番はまっているのは仕事かもしれないが…。

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毎週、週刊ガンダムファクトファイルを買い続けている。最近は、このBlogとかの仕事もあって忙しく、パラパラとめくって読むくらいしか時間が取れない。

大学受験の頃かな?テレビで放映される『機動戦士ガンダム GUNDAM』だけは万難を排して毎週欠かさず観ていた。

15歳になる友人にして外部ブレインが一人いる。仮にS君と呼ぶことにしよう。10年以上も昔の頃から、S君からはいろんなことを教えてもらってきた。一緒に遊んできた。彼もガンダムの大ファンであり、物心ついた頃にはガンダムと共に育っていた少年だ。ただし彼の場合、ガンダム・シードとファースト・ガンダムが同時にリアル・タイムである。

無類の読書家で、本を読むスピードは私よりも3倍くらいは速いのではないだろうか。いまでは読み尽くしてしまって、中学校の図書館で借りる本はないらしい。といってはなんなのだが、経営者の必読書ともいわれる、司馬遼太郎氏の「項羽と劉邦」をプレゼントした。3回は繰り返して読んだらしい。(私はまだその途中だ。)ブックオフの105円の本を買ったとしても直ぐにお小遣いが尽きるという。だから、週刊ガンダムファクトファイルを毎週買えないとか。

私もガンダムファンであり、彼の心境はひとごとではない。それで、私がそれを買って、彼に譲り、彼からは中学とか塾で流行っていることを教えてもらうという次第。(これはたぶん、大人買いとは言わないだろう…)過去に、彼からはコロコロコミック、ミニ四駆、ポケモン、ハイパーヨーヨー、遊戯王、デジモン、三国無双など、さまざまな子供のエンターテイメントを学んできたものであった。勿論、アニメ雑誌も購読していて、最近ではテレビのハガレン終了を非常に惜しんだ。

その「週刊ガンダムファクトファイル」は、現在18号(かな?)まで出ていて、100号まで続くらしい。それを見てしみじみ納得したのは、ハマってしまう要素を自ら見出せたという点だろう。顧客となって商品を習慣的に買うことで、はまってしまう心理を久々に味わえた。

このお正月、S君が遊びにきたときの話。ベストセラーのビジネス書ならほとんど全て揃っている、私の書棚にあった本の中から、「どん底からの成功法則」「あなたもいままでの10倍速く本が読める」「眠りながら成功する」「マンガ 孟子・大学・中庸の思想」「マンガ 孫子・韓非子の思想」「マンガ老荘の思想」などの本にいたく興味を持ちセレクションしてそれらを持ち帰った。起業と中国に興味があるのかもしれない。

最新号までの週刊ガンダムファクトファイルのほうを大事に抱えていたけれど。

来週が高校受験なんだけれども、きっと大丈夫だろう。健闘を祈っている。受験する高校は図書館に4万冊以上もの蔵書があり、それが大変魅力だとか…(笑)

受験生の皆さん、健康に気を付けて焦らずがんばってくださいね。それぞれの道へ踏み出せるよう。

〜彼の妹におしえてもらったw-inds.の「夢の場所へ」や「Long Road」を聴きながら〜

追記:

1年くらい前の話だけれど、たまたまデスクの上にあった『非常識な成功法則―お金と自由をもたらす8つの習慣』(神田昌典著)という書籍を、30分くらいでマンガでも読むようにして楽しそうに速読していた。

その時、この本はどのようなインパクトを彼に与えたのだろうか?

ビジネスやお金に関する日本の本は、その内容と比較して、敢えてお洒落でない路線になるのが不思議だ。起業家でなければ、引いてしまうタイトルや装丁もあったりする。最初から読者をかなり限定しているのかもしれない。他のジャンルの本とは逆パターンのものが多い。(そう言えば受験参考書もそうかもしれないが。)

起業すれば苦労したり、失敗するのが当たり前のように思われている。失敗した場合は再起不能っていうのが常識のようだ。だから、最近まで気が付かなかったのだけれど、「起業家は変な人」っていう定説があるらしい!?

これは異常なんだという問題意識を持つ事も必要であろう。起業が成功した場合のメリットは、単に一企業の問題ではなく、グローバルな視点でも他に代えがたいと思う。問題はその確率が極めて低いところにあるのでは…。

一つの解決方法は学校教育にあると思う。

現在の日本の学校では、起業するために必要な教育がほとんどなされていない。起業家になりたい子供たちもきっといるはずだ。そんな彼らに起業することの素晴らしさ、その知識や智慧を伝授するような場が増えれば、起業のプロセスは楽になり良い循環が生じるのではないか。

誰しも高校や大学よりも、小学校、中学校で学んだことのほうをよく覚えてるのではないだろうか。頭の柔らかい小さい頃に学んだことは大人になってもずっと記憶に残っているものだ。

私の場合、お金や商売に関しては独学でここまで来た。未知の分野で失敗することも数多く経験した。回り道していた時間が長かったと実感する。

天才であれば別だが、普通の人でも適性があれば、学ぶことによって起業に成功する確率はぐんとアップすると思う。

熱意、情熱、執念といった精神論も大切だが、クールにカッコよく「起業」ということを学べる場が絶対的に不足している。