2006 年 04 月 09 日 : Shield
村上龍氏の「シールド(盾)」という本が話題らしい。読んでいないけれど、TV で紹介されている様子を興味深く観ていた。
起業すれば何でも自由に決めれる代償として、自分の身は自分で守らなければならない。
大企業で働いていると、自分に迫る危険や危機は全くといっていいほど無頓着になる。
何故なら、大企業という SHIELD が安全地帯を形成して自分を守ってくれるからである。
それでは自然界はどうだろうか?
あらゆる生き物は自分の身は自分で守っていると言えないだろうか。
外敵から身を避けて命を守らねばならない、厳しい環境にある野生の生き物ほど周囲のあらゆる動きや気配に鋭敏である。心であらゆることを察知しているようにも思える。
21 世紀の高度情報化社会では、人の心に深く共鳴する何かが求められるに違いないと思う。そもそも僕自身がそんなモノを求めている。
それを実現するのに絶対に必要なのは、研ぎ澄まされた感性そのものであると考えている。
どうすればそんな感性を自分のものにできるのだろうか?
そのヒントは、 SHIELD が外された大自然に生きる生命と同じ境遇にこの身が置かれるあたりに隠されていると思う。