2006 年 03 月 09 日 : 選球眼
経営者ならば、誰しも自社の商品やサービスがヒットするのを望むだろう。
ベンチャーであれば、空振りが続けばいずれ会社は倒産を余儀なくされる。ヒットしなければ存続は望むべくも無い。
会社を存続させ、経営を安定させるためには、どうすれば商品やサービスが必ずヒットするのかというのが最大の命題だ。
きっと状況は野球でヒットを打つ時と似ているに違いない。
ボールをよく見て、絶好のタイミングを逃さず、思い切って最適なフォームでスイングできるかどうかであろう。
起業とは、業界、商品、サービス、一緒に働くスタッフ、場所、… あらゆるものを自分の意志で自由に選択できるということを意味する。
良くも悪くも全ての結果は責任者である起業家自身に跳ね返ってくる。
経営者にとって、日常生活のあらゆる場面は、選択、選択、選択 … というシーンの連続である。
実は個々の選択は些細な場合が多い。
一つ一つは取るに足らない問題のようにに見えるかもしれない。
けれども、それらを集積したものは想像を絶するほと巨大なものへと変貌を遂げているのが常である。
全ての瞬間において、油断することなく、卒なく、いい球ならば思い切って振り切り絶対にヒットを放って見せるという強い意志が求められる。
高打率の打者ほど、一球一球を大切にしてボールのコースを見極めてバットをスイングするように、経営者も一つ一つの意思決定を大切にして選球眼を養い、どうすればヒットする確率が高まるのかという問題意識を持って経営に望むべきだと思う。