2005 年 01 月 11 日 : 携帯でもウイルスが…
携帯電話でもウイルスの問題が顕在化してきている。欧米を中心にウイルス感染被害が拡がりつつあるようだ。
ITmedia Mobileのニュース:「Skulls」の新亜種はFlashプレーヤーを装って携帯電話に感染
一年ほど前からニュースなどで時々報道されていたのだが、最近はこの種のニュースを頻繁に目にするようになった。これから、携帯電話でもウイルスが猛威を振るうことになるのだろうか。
パソコンにウイルスメールが送りつけられる度に鬱陶しさを感じる今日この頃。携帯電話でもやられるとなると堪ったものじゃない。
今のところ、SymbianOS というオペレーティングシステムが載っている携帯電話で感染するウイルスをよく聞く。SymbianOS といえば、日本ではNTTドコモやボーダーフォンの一部の最新機種に搭載されている。
一応、NTTドコモでは、SymbianOS のアプリケーションはネット配信していないし、利用者が勝手にシリアルケーブルなどでインストールできないからウイルスに感染する心配はない。しかし、ボーダーフォンの702NK などは自由にアプリケーションをインストールできるので、ウイルスに感染しないように注意が必要だ。
最近の携帯電話には「FeliCa」が搭載されるなど、財布としての機能まで果たすようになってきている。ウイルスによって携帯電話の利用者がパソコンと同じように、或いはもっと切実に悩まされることになるかもしれない。
これからウイルスのようなはた迷惑なものを、どうやって駆除するかということが、携帯電話でも重要な課題となるのではないだろうか。
今現在、キャリアなどが検証したアプリケーションしか携帯電話にインストールできないようにするのが最善策と考えられている。しかし、一般の善意のプログラマーが、自由に携帯電話向けのアプリケーションを開発し、インターネットで公開できないデメリットは甚大だ。
だから、携帯電話のウイルスを駆除する、或いは感染を予防するようなところにも、今後、ビジネスチャンスは拡がってゆくのだろう。
追記:
半年ほど前のニュースではあるが、…
WiredNews:ブルートゥースの脆弱性、携帯電話に予想以上のリスク
近距離の機器間で無線通信を可能とするブルートゥース技術にも、セキュリティに脆弱なところがあり、ウイルスが侵入してきている。誰も他人に電話帳やスケジュール、メールを勝手に覗かれたくないだろう。
携帯電話が複雑、大規模化すればするほど、このような問題や事件が頻発するのだろうか。
今後、利用者からは安全な携帯電話というものが求められることになろう。
(*)最新の携帯電話ウィルスのニュース:携帯電話機を狙う新たなウイルス登場