2006 年 03 月 04 日 : 傘
"テレビでは我が国の将来の問題を
誰かが深刻な顔をしてしゃべってる
だけども問題は今日の雨 傘がない"
井上陽水の最高傑作のひとつ『傘がない』の中でも、いまでも僕の脳裏に深く刻まれたメッセージ。
人々の心理をシンプルに深く描いていると感じる。
ハイテク関連のベンチャービジネスを軌道に乗せる最大の難関はマーケティングだと思うんだけど、投資家向けの事業計画は"国家の問題"を扱う感じのものが多いのではないだろうか。
でも、世の中では「傘がない」ということが問題なのだ。
言うまでもなく解決策は簡単である。
大半のハイテクベンチャーはいわゆる"死の谷"を乗り越えることができずに沈んでゆくと言われる。
ハイテクベンチャーを経営する者として、非常に大切にしなければならないことはこの"傘がない"という問題である。
実は、ごく身近で簡単なところに"死の谷"を越える鍵が隠されているものなのだ。