2005 年 11 月 18 日 : スクイーク
"スクイーク"をご存知だろうか?
20 年前、日常生活でパソコンを利用する人は稀有な存在だった。現在では逆にパソコンを使わない人の方が珍しい。パソコンなくして現代の高度情報化社会における快適な生活シーンは想像できないほどでもある。
しかし自分で思う通りにアイデアをプログラミングして、パソコンを自由自在に操れる天才プログラマーは例外的な存在と言えよう。パソコンはプログラムによって制御されるのだから、普通の人でもプログラミングできれば何かが起こりそうだ。
"スクイーク"があれば、コンピューターの動作原理を知らない小学生でも自由自在にコンピューターがコントロールできてしまう。"スクイーク"とはコンピューターの素人でもプログラミングができるプラットフォームなのだ。
「誰もが自動車を運転して何処でも行けるように、小学生でも無意識のうちにプログラミングできてコンピューターを自由に操れるとしたら」という発想から新しいビジネスは生まれる。
ソフィア・クレイドルの究極の目標地点はそんなところにあると考えている。
宣伝も営業もしない Google という 1998 年に生まれたばかりの新興ベンチャーが、何故あれほどまでの利益率で巨額の売上と利益をあげているのか?
その答えに新しいビジネスチャンスを誰もが見出せる。
数十円からの予算で小学生でも広告が出せる。塵も積もれば山となるという言葉がある。小さな量でも"−∞〜+∞"のすべての範囲で積分すれば天文学的な数字に積み上がる世界が新しい現実なのだ。
ソフトウェア業界にそれを置き換えて考えてみると・・・。誰もが自分のアイデアを簡単に自由自在にプログラミングできるプラットフォームがあって、そのプログラムを数十円の価格で世界中の人びとにネット配信できるとすれば、その時どんな未来が僕たちを待ち構えているのだろうか。
パソコンに止まらず、携帯電話、自動車、テレビ・・・様々な機器が見方を変えればコンピューターでもある。ソフトウェアのマーケットは計り知れないほどの規模で急拡大することが想像できるだろう。
その時、最大のビジネスチャンスは、小学生でも簡単にプログラミングできて、そのソフトをただ同然の安い値段で世界のあらゆる人びとが利用できるプラットフォームである。