2004 年 11 月 16 日 : 及ばざるは過ぎたるに勝れり
はじめまして。
ソフィア・クレイドルの杉山和徳です。
滅多に外出しない。いつも好きな曲を聴きながら、会社で仕事に集中している。たまたまこの日記を書く機会を得た。いろんな情報を発信するように心掛けたい。
ソフィア・クレイドルという会社の紹介から始めよう。
創業して早 3 年。光陰矢の如し。改めて時の経つ速さを実感する。いろいろあった。今では事業の成長に悦びを感じることも多い。
ソフィア・クレイドルは携帯アプリ向けのソフトウェアテクノロジーを研究開発し、マーケティングする会社。例えばプログラム圧縮、ユーザーインターフェイス、アプリ開発環境などを研究開発してきた。
ずっとソフトウェアに携わってきた。自分の強みを活かした起業なら、必然的にソフトウェア業だった。全財産を賭けて勝負する以上、最終的には成功したい。成すべき事業の領域については、とことん考え抜いた。
ソフトウェアベンチャーで成功するための、重要なポイントっていくつかあると思う。次の 3 つが極めて重要な原理原則と考えた。
1. プラットフォームの普及
2. 世界マーケット
3. クオリティ
会社を創業した頃( 2002 年 2 月)、3 つの条件をすべて満足するものをひとつ見つけた。世界で急速に普及が進むクアルコム社の CDMA と呼ばれる次世代携帯電話のプラットフォーム BREW をターゲットにしたソフトウェア事業である。
これまでは、事業の根幹となる製品を創り、実績を積み重ねるのが主なテーマだった。2005 年からの 3 年は、世界への製品マーケティングが最大の目標だ。
創業当初想い描いていたシナリオと現実は大きく食い違う。幸い会社は存続し、時の経過と共に業績が向上している。
「人の一生は、重き荷を負うて遠き路を行くが如し。・・・」で始まる徳川家康の遺訓がある。最後は「及ばざるは過ぎたるに勝れり」で締め括られている。
ベンチャーは「ヒト」、「モノ」、「カネ」すべてがゼロからのスタート。
"及ばざるは過ぎたるに勝れり"
「弱み」を「強み」に転換できれば、ベンチャーの活路は見出される。
何もかもすべて不足している。だからこそ全員が真剣に創意工夫する。そのスタンスは人を成長させる。会社はぐんぐん飛躍する。
追記:
「のりしろ」は成長の余地と解釈できる。それだけ努力すれば伸びるということだ。