2004 年 12 月 01 日 : 世界へ、京都の一角から
多くの人が年を重ねると共に、安易な方向へと、ついつい妥協し、自分の夢というものを忘れゆくように思える。
子供のころ、皆さんはどんな夢を持っていただろうか?
世界の頂点を極めたいという願望を、一貫して持ち続けている。それによって失うものも多々あったかもしれない。しかし、生きる中で、最も大切なことは人生における目標、即ち夢の実現ではないだろうか。生活するのは人生の目的ではないだろう。
いま"ソフィア・クレイドル"というチームで同じ夢を共有するスタッフたちと、この上なく楽しく愉快に、刺激的な日々を過ごしている。
世界を変える、革新的なソフトウェアテクノロジーを研究開発して、人びとに提供し期待を遥かに超える満足感や驚きを与える。それがいまの夢だ。
製品を研究開発しているスタッフは、履歴書の趣味とか特技の欄に「コンピューター」あるいは「プログラミング」と記入するような人たちだ。子供のころから、コンピューターやマシンが大好きでプログラミングが楽しみで、今ではそういう仕事をしている。
そんな風に過ごしているので、"プロフェッショナル"という意味では、我々の夢のスタイルは、プロのスポーツ選手やアーティスト、ミュージシャンと同じだと思う。
人々がソフィア・クレイドルのソフトウェアに満足し感動した瞬間、達成感や生きる歓び、自己実現を実感する、ということである。
たくさんの人々から喜ばれるほうが、そんな自己達成感をより多く感じるだろう。だから、最初から、世界に通用する最高傑作といえるソフトウェアを開発したい。世界中の人々に届けたい。
近年、イチローや松井秀喜、中田英寿など日本人選手が世界の檜舞台で活躍している。いまや彼らの名前そのものがブランドにまでなっている。
ソフトウェアという分野で、同じように活躍できる可能性はゼロではない。何事も先ずは思いから始まる。思いを潜在意識のレベルにまで昇華させる。だから、取り組む作品にも魂が入り、真の意味で超一流といえるアウトプットが生まれる、と信じている。
周りを見ていてつくづく思う。何ごとにおいても最初から諦めている人が多い。一般的にアタマがいいといわれている人ほどその傾向が強い。ものすごくもったいない。思いは実現する、為せば成るとはよくいうが、これは正しく真理である。
世界に向けて、オリジナルブランドを自らの手で創っていく過程において、苦しい時も確かにある。が、それを埋め合わせて余りある、遣り甲斐とか自己実現というものがあるのも事実だ。
いまは東京から離れた京都という地で仕事をしている。多分、ずっとそうなると思う。
何故、京都なのですか?と時々尋ねられる。一方、京都はブランドでもあるようで、京都という歴史のある地の利を活かして仕事をしていることを、すっと受け止めてもらえることもある。わざわざ、遠方からお越しくださるお客様も多くいらっしゃる。最近では海外からのお客様を迎える日もある。