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2005 年 12 月 10 日 : 時間+空間

「地球を手にとって眺めたい」というような発想は何百年も昔の人びとには有り得なかっただろう。

でも、科学技術が発展した現代に生きる人びとの中には、そんな願いを抱く人は数多くいる。古代と現代で、人びとの世界観は天と地ほど変化しているとも言える。

何がそうさせたのか?

それは飛行機であり、スペースシャトルであり、空や宇宙を高速で駆け抜けてゆく乗り物の発明ではないだろうか。

時折、大空を飛んでゆく飛行機を眺めはするものの、その可能性や意味について想像したり考えるのもたまにはいいものだ。

例えば、大阪から東京までの 500 〜 600 km の距離なら飛行機で 1 時間もあれば十分である。アバウトだけど人が歩く 100 倍のスピードである。逆に言えば、飛行機によって人の足は 100 倍になったという見方もできる。

飛行機の発明があって、人の移動距離の限界が 100 倍に延長され行動範囲が 100 倍に拡張されたということである。桁違いの能力の獲得は、人びとの生活や世界観を変革するものである。

同様に、コンピューターについてもそれは当てはまる事実である。コンピューターは人の頭脳の能力の限界を解き放ってくれるテクノロジーだと思う。そもそも人の頭脳にはムゲンの可能性があるだけに、コンピューターの果たす役割はさらに素敵なものにちがいないと確信してる。

飛行機以上に、人びとの世界観を変革するツールとしてのコンピューターの未来は永遠に果てしなくひろがっている。