2005 年 12 月 29 日 : 圧倒的な差を生むもの
ソフト業界を見渡せば、オペレーティングシステム、データベース、検索エンジン、画像編集ツール・・・あらゆる分野で寡占が進んでいる。
このジャンルでは勝者は限られてしまうのである。
経営者としての性格からか、「勝者」と「敗者」を隔てるものに取り分け関心がある。
以前の日記にも書いたけれど、ソフトというものは質量を持たない。それ故、無限大のクオリティの世界がひろがっているとも言える。
クオリティは無限大なのだけども、勝者と敗者を決定付けたその要因というのは至って単純で些細なことが常である。ささいなことが時と共に指数関数的曲線の差となって現れる。
創めの頃であればあるほど、それは致命的な結末に繋がるので注意が必要である。ソフトというものは単なる"ソフト"なのだけど、プログラムだけでなくそれらを表現するコピーライティングやデザイン的な要素もある。
意外にも、コンピューターのソフト業界ではコピーライティングやデザインといったものがおざなりにされがちに感じる。
その間隙を縫って、世界の桧舞台に登場した典型的な例が、Apple Computer, Inc. 創業者スティーブ・ジョブス氏である。
1 ドット 1 ピクセルを変化させるだけで、その情景へのフィーリングがガラッと変化する複雑系の世界でもある。
それだけにあらゆる面において細分まで徹底してこだわりたい。何故ならそのスタンスこそがソフト業界で生き残るための鉄則だからである。
*1 ドット 1 ピクセルの変化って
音楽やりりっくの世界とおなじかもしれませんね。