2006 年 03 月 16 日 : アイディアとイノベーション
以前から、「盆栽」というキーワードがこれからの新しき時代を生きる上で外せない原点のようにも思えて、妙に気になっていた。
「京都 広樹園」さんのホームページによれば、「盆栽」は次のように定義される。
「一言で言えば、鉢(盆)の中で自然の大木を思わせる古さ、雄大さ、美しさを凝縮して表現した樹木といえるでしょう」
この説明を読んでみて、古来から日本に暮らした先人たちが大切にしてきたものが何となくではあるが感じ取れる。
先般、世の中の状況というのは、M & A とかで、拡大、拡大、拡大 … という路線があたかも正しいかのような幻想を抱かせる。
これは欧米のトラディショナルな考え方に基づくもので、その中にあってアングロサクソン流に競争に打ち勝とうとしても至難の業なのではないだろうか。
逆転の発想として、「盆栽」のように大きなものを小さな領域に写像して、その中から新たなる何かを求めて創造するスタイル。
それは日本の伝統を汲む流れであり、僕たち日本人の DNA に刻まれた、世界に誇れる数少ない独自性の一つである。
アイディアとイノベーション、
モバイルに新しい世界観。
最近、こんなキャッチコピーを創ってみたのだけれど、そこに込められた思いは、携帯電話のような手のひらサイズの小さなコンピューターに、「巨大なコンピューターのスガタ・カタチ」を投影したいという願いである。