2006 年 03 月 17 日 : リベルテ
僕にとっての 21 世紀とは、「自由」な日々を過ごすための時代である。それ以前は、大学や大企業という大組織に所属していた。
「自由」が僕の人生におけるキーワードなんだけれども、よく考えてみると「自由」という言葉自体、その意味が曖昧で、人それぞれに定義が異なるようにも思える。
最近、読んだ本の中に、「自由」とは「自らに由(よ)る」ということなんだと書かれていた。
その本にあるように、他者に頼ることなく、自らの力を信じて生きるという風に、「自由」という言葉を僕なりに解釈している。
大きな組織に所属していると、権威やら権力という世俗的なものについつい迎合し勝ちである。不本意ながらそれに従わざるを得ない状況に陥る事態も多い。
そんなことが何度となく繰り返されると、次第に自分自身の本当の良さを表現するパワーが消滅してしまうシステムのようにも感じられた。
世渡りという観点から言えば、権威や権力というものに素直に従うのが手っ取り早く、近道なのかもしれない。
年を重ねる毎に時の経つスピードを実感する。人生って長いようで意外に短い。
確実に言えるのは残されている時間は有限であり、希少価値があるということ。
充実した日々を過ごすためには、できるだけ多くの時間を自分の人生の目的に費やしたい。
大きな組織から距離を置き「自由」に生きる道を選択をしたのは、そんな理由からとも言える。
〜人は常に変わりなく無欲で純粋であれば、その微妙な唯一の始源を認識できるのだが、いつも変わりなく欲望のとりこになっているのでは、差別と対立にみちたその末端の現象が分かるだけだ。〜「老子・第一章」(金谷治著)