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2006 年 03 月 22 日 : プラスアルファ

弊社にジョインしているスタッフは京都の大学・大学院に通う学生が多い。

何らかの切っ掛けで偶然出合った間柄である。

茶の湯の「一期一会」という言葉を大切にしている。

人生において時間ほど貴重なものはない。一瞬たりとも無駄にすることなく常に生産的でいたい。

働いた時間だけ小遣い程度の報酬を得るというよりは、もっと貪欲になって生涯に渡って文字通り「ツカエル」計り知れない何かを身に付けてもらいたい。

だから、仕事を提供する経営者として考えるべきは、単に労働に報いる対価以上に、僕にしかスタッフに与えることができない「+ α 」って何かという問題意識だ。

段々と分かったきたのは、学生はビジネスの素人だということ。

十中八九、世の中で価値あるモノを見出し創造して、その価値に応じてお金を得るというプロセスに疎い。

高校や大学で全く習わないのだから至極当然の話ではあるけれど…。

けれども社会に出て独りで生きていくためには、これほど必要とされ涸渇しているスキルも少ない。

要するに希少価値があり、金銭では計ることすら不可能なコンセプトなのだ。

ベンチャー企業では、そんな能力がなければ間違いなく倒産の憂き目に会う。逆に言えば、ベンチャーが曲がりなりにも存続しているのは、多少なりとも自立しうる力が内在しているということなのである。

世の中、成功する人もいれば失敗する人もいる。圧倒的に多いのは失敗する人たちである。

違いは何か?

間違いなく言えるのは、目に見えないチャンスを自分のものにできた人だけ成功するという冷徹な原理である。

ブランドが華々しく一世を風靡している場所に、チャンスって多そうに見える。実際のところは、順境の局面において、ものごとの本質を見極めるはとても難しい。

皮肉かもしれないけれど、ブランドがその輝きを世に見せる夜明け前の方がはっきりと目視できる。

統計学的に言えば、何らかの才能である一定水準以上の人物は必ず存在するものである。

その人が創ったものが人々に選ばれるかどうかというのは、確率で計れるものではなくて、原理原則に基づく行動をしているかどうかの問題に過ぎない。

だけど、この原理原則というのものが簡単なようで難解なのだ。

ソフィア・クレイドルで働く意味はどこにあるのか?

仮に自分が何らかの才能で人よりも秀でているとする。

自分でその才能をどのようにプロデュースすれば、他者に頼るでもなく、確実に成功できるのかというノウハウを体得できること。

そこに弊社のようなベンチャーにジョインする意義を見出せる。それこそが得られる最大の価値であると僕は考えている。