2005 年 08 月 02 日 : Strategy & Tactics
起業家にはそれぞれに"戦略(Strategy)"と"戦術(Tactics)"があると思う。
それでは"戦略"と"戦術"を打ち出す上で最も大切な考え方は一体何なのであろうか?
一つの答えは「その組織に所属するすべてのスタッフが瞬間的に理解できる単純明快さ」だろう。個人的に"戦略"と"戦術"をこんな風に定義している。"戦略"とは着地点、"戦術"とは着地点に辿り着くための経路であると。
具体的に言えば、ソフィア・クレイドルの"戦略"は次のようになる。
Strategy "世界のあらゆる携帯電話組み込みソフト開発でソフィア・クレイドルの技術が使われること"
"戦術"とはその着地点に到達するための経路だからこんな具合。
Tactics 1. 世界に通用するソフト開発を為し得る超一流の人材を世界から募ること
Tactics 2. プログラミング言語や圧縮技術など汎用性と普遍性に富むソフト開発に的を絞り、集中投資すること
Tactics 3. 想定されるお客様に最適な Web サイトをデザインし構築し運用すること
Tactics 4. 製品 や Web は、日本語のみならず、英語、中国語など多言語対応すること
Tactics 5. ソフィア・クレイドルのソフトを自社のサーバーから世界に向けてネット配信できるインフラをデザインし構築し運用すること
ベンチャーの強みはある分野に集中特化し、熱意と情熱で新しい発見や発明をスピーディに実現する過程にある。それを達成するためには所属するすべてのスタッフが"戦略"と"戦術"を完璧に理解していることが何よりも重要である。そのためには"戦略"と"戦術"は全てのスタッフにとって単純明快であることが必須条件である。