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2006 年 03 月 23 日 : Absorption

平凡なモノを作っている限りずっと零細のままである。何か一点でも良いから非凡なモノが欲しい。そして新しい世界へテイクオフしたい。

いつもそういう願いを心に秘めて仕事に臨んでいる。

「これってひょっとして凄いんじゃないの?」というような、知る人ぞ知る、意外な驚きを創造したい。しかも、ナチュラルに、自然なスタイルで。

その方法論が会得できれば、主観的な世界も違って見えてくるような気がする。

外せないポイントはその仕事に「熱中」できるかどうかにあるだろう。

英語でコミュニケートする海外のスタッフもいたりするので、いろんなキーワードについて、「それって英語で何というのかな〜?」と気になる習性が身についてしまった。

「熱中」という単語は、和英辞典で調べてみると、 "absorption", "enthusiasm", "craze", "mania", "passion" など様々な訳語があるようだ。日本語だと、「夢中」、「熱狂」、「集中」、「熱心」とかが同義語である。

同じ内容の言葉でも、実に様々な単語があるものだと感心してしまう。

英英辞典を調べば、更にそれぞれの言葉のニュアンスの違いとかが解説されていて興味深い。

正確な意味としては確かに異なるのだけれど、言葉を使う瞬間というのは感情を込めて、それは発せられるように思う。

微妙に似た言葉でも、その文字の形や発音した時の響きから、人はその雰囲気を本能的に悟るのかもしれない。

「熱中」することで最高の結果を導き出すことができると思うのだけど、それでは「熱中するってどんな風に?」と時々考えたりする。

それは対象とするものが自分の体の一部のように思えるかどうかだろう。

"absorption"っていう英単語は、そんな雰囲気を意味する「熱中」らしい。

ロングマン英英辞典によると、"a process in which people or things become part of something larger"とある。

手、足、頭、… 人の体は多種多様な器官から構成される複雑系の世界である。どれひとつ取ってみても、メカニズムは複雑難解で人知を超える領域も多い。

不思議なのは、そんなにも神秘的なモノを実際に機能せさているのが人であるという点である。

仕事もそんな風に、自分の体の一部と錯覚するくらいに無意識のうちに取り組めば、何か素敵なモノが生まれるかもしれないと期待している。