2006 年 06 月 09 日 : IT 革命の予感
10 年ほど前から、「IT 革命」というキーワードをよく聞くようになった。
この言葉をどう受け止め、解釈するかは人それぞれであろう。
本当に革命的な出来事になるのかどうかは、何百年か先に待つ未来から現代を振り返るしか確実なことは言えないけれど、僕自身は滅多にないチャンスが到来したと感じている。
昔、英国を起点として産業革命が起こった。
それが世界へとひろがっていき、いろんな経路・道筋を経て、今日の文化・文明へと繋がった。
徒歩ならば時速 4 〜 5 km に過ぎないのに、新幹線に乗れば桁違いに速いスピードを獲得できる。
トラックが運転できれば、自分の体重の 50 倍以上の荷物も楽に運べる。
言ってみれば、産業革命によって、僕たちは肉体の物理的限界を大きく超えることできた。
その結果、必ずしも全てを肯定するわけでもないものの、快適な生活空間を獲得できた。
同列に扱うべきものかどうか議論は分かれると思うけれども、IT 革命も産業革命に匹敵する、或いはこれを凌駕するインパクトを持ちうるのではないかという仮説がこれからの未来で重要になりそうだ。
コンピューターやインターネットというものは、人の創造的な活動を支援し、知性、感性の限界を飛躍させてくれる存在だと思うからである。
単純な話ならば、数学的計算や情報検索など方法が定まった内容であれば、スピードとボリュームの観点から人の知的能力を格段に拡大してくれる。
思考のスピードを速める以外に、発想力や創造力も IT というものを駆使するスタイルで何倍、何十倍、・・・ と際限なく高まり、あたかも別次元の世界にいるかの如く、特殊な才能や能力を身にまとえるのかもしれない。
明確な予想図を絵に描くことは叶わないが、個人的には自分の全ての人生を捧げてもよいと思うほどコンピューターやインターネットというものに期待感を寄せている。
人の知的能力が 50倍、100倍、 ・・・ と増幅されることで、世界は如何なる空間へと移り変わってゆくのだろうか。
それに対する興味は尽きない。
最近は、そんな日々を過ごしている。