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2005 年 08 月 08 日 : Time is money

地球は今から50億年前という遠い昔に誕生したらしい。すると人間の生命なんて数千万分の1にしか過ぎず、ほんの一瞬微かに輝く流星のような存在かもしれない。だからこそ人生の時間を大切に生活することに意味がありそうだ。

"時間の価値って一体何なんだろうか?"

会社を経営していると、いろんな資源のうち時間という概念は空気のように見えて疎かにする人が多いように思ってしまう。しかし時間というものは誰にも平等に共通して天から与えられる唯一にして最も貴重な経営資源とも言える。

"Time is Money"なんていう言葉もよく聞くけれど、実際のところ、常にそんな風に考えて生活を過ごしている人って何%くらいいるのだろうか?そもそも"Time is Money"的な生活ってどんなものだろうか?

年収1億円以上の収入を得たいと思ったとする。大抵の人はその願望を抱いたまま無駄に時を過ごすだけというのが現実ではないだろうか。ではどうすればその思いを実現することができるのだろうか?私はその答えの一つとして、"Time is Money"的な発想が重要だと考える。

"Time is Money"的な発想とは…?

それは古代ギリシャの学者アリストテレスが物質の根源は何かという探求で原子というものを見出したようにして、ものごとを細かく分解し具体的なレベルまでに落とし込むところにある。

例えば年収1億円とだけ聞くと曖昧でアバウトな感覚でしかない。しかし1年間で働く時間数2000で割った途端、それが現実味を帯びてくる。この例で言えば、1年間で1億円を稼ぐというのはそれを2000時間で割れば1時間に5万円を稼ぐということに等しい。

翻って考えれば、年収1億円の収入を得たければ1時間当たり5万円稼ぐ仕事をすれば良いわけだ。その時に、現実の自分の仕事の1時間当たりの付加価値と5万円を比較して、ギャップはどうすれば埋められるか考え、アクションプランを実践すればそれは不可能ではない。実際には、アクションプランを実践できないから、思いを達成できる人がほんの一握りでしかないのだ。

それでは、1時間で5万円を稼ぐためにはどうすればよいのだろうか?1人のお客様に商品やサービスを提供してその対価として5万円を得るアプローチもあれば、100人のお客様に商品やサービスを提供してその対価として500円ずつ計5万円を得るアプローチもあり、その方法はさまざまである。

仮に1人のお客様から5万円を得るアプローチを選択したとする。その時、もしお客様がその商品やサービスから時間当たり50万円の価値を見出すことができれば、それは確実に実現可能だと言えよう。千円紙幣を1万円紙幣相当に交換してくれるショップがあれば誰もが殺到するのと同じ理由で。

必ずしもお金で換算できない価値がある。

けれどもこの場合の価値をお金に換算してものごとを見つめる姿勢は、商売を仕事にする上で外せない視点ではないかと思っている。

  

2005 年 06 月 30 日 : MSN & Yahoo! にて

MSNYahoo!の検索エンジンがリニューアルされたようだ。それらのエンジンには最新の検索に関するソフトウェアテクノロジー(アルゴリズム)が採用されているとのこと。(詳細はよく知らないのだが。)

C++」というキーワードでこの二つのエンジンに検索をかけてみた。すると、MSNでは9,329,369件中第13位、Yahoo!では45,500,000件中第15位にソフィア・クレイドルのサイトがそれぞれランクイン。

BREW」の場合、MSNでは3,523,740件中第8位、Yahoo!では 9,390,000件中第5位。

それから、「携帯 Java」(J2MEのこと)の場合、MSNでは277,982件中第1位、Yahoo!では3,060,000件中第2位。

これはソフィア・クレイドルが選択し集中する事業領域でその認知度が上昇しつつあることの証左なのかもしれない。

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2005 年 05 月 25 日 : Designer

製品の完成度が高まると同時に、いよいよ次はデザインやマーケティング、コピーライティングの出番となってくる。

久々に今月はそのためのプロフェッショナルな人材採用のため、多忙を極めていた。弊社へのあまりにたくさんの応募者に驚くと同時に、時間の関係上面談が叶わなかった皆様には大変申し訳ない気持ちで一杯である。

幸いにもプロフェッショナルなデザイナーにジョインしてもらうことができた。取っ掛かりの仕事として、ソフィア・クレイドルの基幹製品の一つでもあるSophiaFrameworkのトップページを飾る画像をデザインしてもらった。(彼はUSの芸術系大学を卒業した後、USのNYを中心に10年間デザイナーやDJとして活躍していたという、異色の経歴を持つ。)

今後、これをより良きものへと進化発展させてゆきたい。

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2005 年 04 月 10 日 : 予兆

「地層が地殻の割れ目に沿ってずれて食い違う現象」のことを「断層」と呼んでいる。辞書にはもうひとつの意味として、「環境の相違による考え方の食い違い」とも記されている。断層というのは地震によって引き起こされる。ある日突然、地震は襲ってくる。時にそれは為す術がない大自然の脅威や怒りに思えてしまうこともある。とにかくその瞬間、人は本能的にエピステーメー状態になってしまう。

地球上のあらゆる生命には、本能で悟って地殻変動を予知し、難を逃れたりする才能が、本来備わっているらしい。大きな自然災害の後に動物たちのそういった行動を報道で知ると、生命の神秘さに愕然とする。科学的には、地震発生の前後にはその辺りの磁場が変化し、何らかの電気的なイオンらしきものが観測できるという。動物はそれを本能で感知するのであろうか。(太古の昔、人間にもそんな能力はあったに違いない。だとすれば、それを喪失してしまった原因は…?)

世の中の移ろいゆく無常な風景もそれに等しい。歴史には変曲点のようなポイントが確かに存在し、人類は過去さまざまな変革を経験した。第二次世界大戦、明治維新、関が原など、挙げれば切りがないほどそんな断層を経て私たちの今日の姿があるのだ。

断層を境界線として世界の構造が天と地ほどに激変する。人びとの生活や社会のあり方、そして個人の生きる術も、過去に当たり前のように通用していたルールやシステムは全く意味をなさなくなる。人は水中で暮らせないが魚は何の問題もなく生きていける。地上と水中では生存するためのパラダイムが異なるのだ。時代を振り返れば、それに似たようなパラダイムシフトが時折訪れ、その度に人々の生活が変化したことが分かる。

新時代にはそれに相応しい、今までとは異なる仕組みやシステムが要請される。それまで既得権益にあぐらをかいてきた人びとにとっては都合の悪い話なのだが、それ以外の人たちにとってはまさに絶好の機会でもある。これまでエリートコースと持て囃された、一流大学、一流企業などでの過ぎ去りし日の輝かしき経歴なんていうのも文字通り単にそれだけのこと。これからの時代、きっとその人自身の未来へと繋がるポテンシャルだけが信じれる拠り所となるだろう。そんな予感がする。

地震と同じで何の備えもなければ震災に飲み込まれる可能性が高いと思う。何かが起ころうとしている前触れのような予兆を敏感に感じ取って、未来に備えることが大切な習慣になるのではないだろうか。ベンチャー起業家であれば、そういった微弱な変化を捉える能力を研ぎ澄まさなければ、と思う。

最近、過去の時代を飾った巨大組織が次々と崩壊している。そして偉大と称された、去りゆく今は昔のカリスマたち。時代の流れは大組織よりも機動性のあるチームに味方しているにも感じ取れる。ヤンキースではなく、松井。マリナーズではなく、イチロー。人びとは何よりもユニークさで際立った個人やグループの直向さや活躍に、期待を寄せ注目しその推移を見守っているかのようだ。

精神的な一体感がチームのパフォーマンスをマキシマイズしてくれる。21世紀はそんな時代だと感じている。たったひとつのある才能の開花によって世界が良い方向に化学反応しそうな、そんな夢と希望を抱いている。だからこそ、巨大な組織や権威に迎合せず、正しく自分を主張するポリシーを貫きたい。しかしそれは、間違った信念や固定された観念を守るのではない。自らも学び変化しつつ、長く優しい眼差しを持ったり他者の考えの違いも受け入れることができたら。まさに新しい世界に向けて自ら脱皮できる柔らかさやしなやかさを養いたいと願っている。チームが小さければ小さいほど、それは成し遂げやすいだろう。

いま時代は曲がり角に差し掛かっている。そして一歩一歩着実に変わりつつある。それだけは確かだ。

  

2005 年 03 月 10 日 : 睡眠と覚醒のサーカス

昨日、インターネットで「独創性」について調査していた時、「睡眠の研究」で有名らしい東京医科歯科大学・井上昌次郎教授の記事を読み、『睡眠』について興味を覚えた。

井上教授によれば、『睡眠』というのは、全ての生物がこの地球上の激しい環境変化に対応するために生み出された自然のメカニズムらしい。一日のスパンでは昼と夜、1年であれば春夏秋冬など、地球上ではいろんな環境が目まぐるしく変化している。生物は環境に合わせて、活動したり停止したりしてうまく変化に対応して、長い生命の進化の過程を経て生き延びてるとのことだ。

人間の場合、脳は身体の2%くらいしか重量が無いにもかかわらず、全体の18%ものエネルギーを脳が消耗している。だから、『睡眠』せずに活動して脳を酷使すれば、『脳細胞』がオーバーヒートしてしまい、場合によっては、その『脳細胞』は破壊される。しかもそれは決して再生されないというのだから大変だ。主として、『睡眠』というものはそんな危機的な状況を回避すべく『脳細胞』を休めるためにあるのだ。

人によって、適正な睡眠時間は異なるらしいので、「何時間眠れば大丈夫なのか」というのは人それぞれらしい。しかし、身体に負担にを感じるような状態が続くならば、脳細胞に悪影響を及ぼし取り返しがつかなくなる場合もあるから要注意だ。

英明の誉れの高かったような人がいつの間にか普通の人になっているようなことがよくある。過酷な受験を経た人がいつのまにか勉強しなくなるように。精神的な理由だけではなく、この睡眠の話と関連付けると、そんな人は身体的にも無理をしすぎたんじゃないかなと思ったりする。井上教授の研究によれば、脳細胞の限界を超えて睡眠を削れば、その脳細胞は破壊されて再生されない訳だから、そうなってしまえば致命的だ。このパソコンにしてもその頭脳ともいえるCPUのどこかの回路が破壊されれば、全く使い物にならない。

ソフィア・クレイドルでは、創造性や独創性、生産性という観点から、特別な事情が無い限り、徹夜などの過酷な労働はできるだけしないように配慮している。ただ、社長である私はこの方針に反して例外的な存在なわけだが・・・・・・(若干のリスク要因かも)。脳細胞にまで深刻な影響を及ぼすのであるならば、『睡眠』というものについて今一度考察するのもよいアイデアかもしれない。

ベンチャーをやっていると、厳しい局面もあり、不本意ながら長時間労働を強いられることも多々ある話だ。だが、それを当たり前と捉えるのではなく、異常事態だという認識に変えてそんなジレンマに陥らないように予め段取りをしっかりとすべきなのだ。

世界を変革するほどの画期的なブレークスルーというものは、究極に追い込まれた状況の中で生まれる性質を持つのも事実だ。それと身体や脳のバランスをうまく調整しつつ仕事するのは綱渡りのように難しく微妙なものにすら感じられる。しかし、例えば『睡眠』というものが身体に及ぼす影響を予め知っていれば、その微妙なバランスの採り方もより巧くできよう。

ずっと永く素晴らしい仕事をするには、単にその仕事のみならず、自分の身体も含め、いろんな周辺事項まで知ることによって実現可能なのかもしれない。頑張りすぎると、過度に思考を巡らせてしまってより一層眠れなくなったりもする。そして不眠症という病気もやって来る。ある意味、たくさんの知識や智慧をバランスさせる感覚を養うのが大切な時もある。

  

2005 年 03 月 08 日 : メラビアンの法則

アメリカの心理学者メラビアンによると、話し手が聞き手に与える影響の構成比は次のようになるらしい。

○視覚(外見、表情、しぐさ、態度など):55%
○聴覚(音声の大きさ、トーンなど):38%
○言葉(話の内容、言葉の意味):7%

人間が動物と決定的に異なっていて、今日の高度な文明社会を築き上げる原因にもなった『言葉』がたった7%という結果は意外に思える。しかし、『パレートの法則(別名、80:20の法則)』の観点から考察すれば、この結果にも納得がゆく。

パレートの法則』とは、ものごとの80%は全体の20%に集中するという法則である。この集約された20%に、もう一度パレートの法則を適用すれば、ものごとの64%は全体の4%に集中することになる。

実験の結果だけからすれば、言葉そのもののインパクトは7%と少ないかもしれないが、重要度という観点からは『言葉』というものが70%くらいの割合を占めるくらい実質的な意味において貴重なものかもしれない。

音楽にしても、映画にしても、『言葉』が無ければ、それらの存在価値は大きく下がってしまう。文明社会にあって、『言葉』そのものはレストランでいうところの『味』に匹敵するものであり、それを疎かにすることは決してできないように思う。

レストランの場合、食事をする雰囲気も重要なので、環境的な衛生はもちろんのこと『視覚』に関連するインテリアや食器、『聴覚』に関連する音楽も大切だと思うけれど、肝心の『味』が悪ければお客さまは再び訪れることはないのではないか。

これと同じように、プレゼンテーションのコンテンツ中のコンテンツとも言える『言葉』そのものを大切なものとして取り扱うべきではないだろうか。

  

2005 年 02 月 15 日 : 日本語小論文 評価採点システム

今日の朝日新聞の夕刊一面に「日本語小論文 評価採点システム」という、なんとなく面白そうな文章を採点するためのシステムを見つけた。その記事によれば、学生の小論文試験の答案の評価を人手に頼らずに客観的に公平に実施できる点が画期的だという。

インターネットでも一般公開されているから、例えば、私たちも日々の自分のブログの文章を採点したりして今すぐ試せる。将来、ひょっとすると、このような仕組みもBLOGにあれば便利かもしれない。誰にも読みやすくブログの文章が簡単に作成できる可能性を秘めている。未来のBLOGには無くてはならない必須の機能にもなるかも…。意外に、理解しやすい文章を書くのはとても難しい。そのために、自分のブログの文章を公開に踏み切れず、躊躇する人も多いのではないか。

もし分かり易い文章を容易に作成するための支援システムがあれば、自分の主張や意見を気軽に表現し情報発信することもやりやすくなる。

一体どういった基準で文章の評価がなされるのか、その詳細な論理を私はよく把握していない。しかし、研究の成果から生まれた一つの結果として、その未来がなんとなく感じ取れる。使ってみて思ったのは、意外にその評価精度は高そうだということだ。

カラオケの装置に搭載されている、歌の巧さを競うための採点システムのような感覚で楽しむこともできるだろう。文章力を向上させるために、この種のシステムがもっともっと進化発展し、いろんな人々に活用される時が来ればいいかもしれないと思った。

この「日本語小論文 評価採点システム」は下記のURLから試せる。 

  http://coca.rd.dnc.ac.jp/jess/

自分や他人のブログやホームページの文章などを採点してみたりすることでちょっとした暇潰しもできる。より良い文章を書くための励みのツールとして活用することもできる。質問文の欄のところは何でもいいから適当に文字を埋めておく。内容はともかくとして一応、文章自体の美しさや論理性についての判定はしてくれる。文章の味わいなどは分からないが、誰にとっても読みやすくはなるかもしれない。

修辞の部分に関しては、難しい漢字が少ないとか指摘されるが、どんな基準で判定しているのか定かじゃないが、そんなことまでチェックしてくれる。

  
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