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Sophia Cradle IncorporatedPresident Blog : Strategy & Tactics

2006 年 03 月 01 日 : Universality

21 世紀に繁栄する企業のカタチについて考える機会が多い。

僕はこんな風に思う。

産業革命以来、社会は急速に進歩し発展した。コンピューターとインターネットによる情報革命によって時が刻まれるスピードが更に加速している感は否めない。

もしそうだとすれば、時代のスピードにどのように対処し変化してゆくかが重要なポイントとなる。

物理的な問題の場合、慣性の法則で、重量が重いものよりも軽いものの方が今の状態に止まろうとする慣性力は弱く働く。

そんな推論をすれば、ダイナミックに変化し続ける世の中にあって、生き残るための条件は身軽な少数精鋭の組織体ではないかと思った。

人数が少ないからといって、それ相応の仕事をするんじゃなくて、できれば少人数なのに世界にインパクトを及ぼすような何かを達成したいという願いがある。

それ故に、ほんの数人しかスタッフがいないのに、世界的に評価されるビジネスモデルは何かという問題への解決策が全てに優先する経営課題であると思って、この事業を推進している。

人数が少なければ、当然、創るものも小さなものになってしまう。

けれども、大きなものも分解すれば小さなものが構成要素になっていることは自明の理である。

大切な発想は、巨大なものでも、それを構成する最小単位のもので最も付加価値の高いものは何かと洞察することだ。

そして、時間軸や空間軸といった座標軸を超えて、普遍的で、クラシカルなものを探し求めることなのだ。

それさえ見つかれば、小さなものでも何十年以上にも渡って世界中で選ばれ続けることだって有り得る。

これからの未来のベンチャーでは、こういった発想は無視できないものとなるだろう。

  

2006 年 02 月 28 日 : Fast track

本日、SophiaCompress(Java) という、世界中の、携帯電話で動作する Java アプリを圧縮するソフトウェア製品をバージョンアップした。

この製品に関して言えば、大きなバージョンアップはこれで 4 回目である。

ソフトウェア製品のビジネスを手掛ける時、最も大切だなと思うのは、その製品の起承転結ともいえるプロダクトライフサイクルを鮮明に描いておかねばならないということだ。

初期の段階では、ベンチャービジネス故にその時点では顕在化しているマーケットのニッチなセグメントを発掘しうるかどうかが重要なポイントとなってくる。

これが見つからない限り、ソフトウェア製品を手掛けるベンチャーはテイクオフできない。

だからまずはそんなマーケットセグメントを追い求めて全力投球すべきである。

光があるところに影は必ずある。光と影はお互いに分けることのできない相矛盾する概念である。光が強ければ強いほど、それに比例して影も大きくなるものである。

ニッチなもので将来性のあるものは見出すには、世間の脚光を浴びる中でも、意外にも注目されていない影の部分を見るべきなのだと思う。

携帯電話が、ゲーム機になったり、ナビゲーターになったり、テレビになったり、ブラウザになったり、財布になったり …。

人々の関心は次々と起こる携帯電話での新しい出来事に釘づけになる。

でも、普通の人が全く興味を抱かないことは携帯電話の何か?という新しいビジネスの種を発掘するのがベンチャーの醍醐味なのだ。

携帯電話のアプリのサイズなんてほとんどの人は知らないけれど、携帯電話のアプリのサイズには容量制限がある。

如何なる物事においても制限を越えた世界に「新しい驚き」があって、それが人々の「感動体験」を惹き起こす。

スポーツの世界で言えば、世界新記録が樹立される瞬間の目撃者になった時の感動に近い。

そんな「感動」を生じせしめるかどうかが僕達にとっての勝負なのだ。

携帯電話のサイズ制限という壁をクリアすることにより、携帯電話の Java アプリに新しい世界を創ろうとして、 SophiaCompress(Java) の研究開発に没頭してきた。

携帯電話の Java アプリに対する人々の関心や興味が大きければ大きいほど、影の世界である僕たちへの期待も自然と高まってくるだろう。

こんな風にして、ソフトウェア製品が確実にヒットするための、最初のビジョンを脳裏に鮮明に思い描いてビジネスを推進してきた。

創った製品が売れるという最初の関門を潜り抜けた向こうの世界の景色は晴れ晴れとしているように感じる。

世界唯一の機能性で売れるものが創れれば、その後は信頼性や性能そしてユーザビリティを高めて行けば良いだけなのだ。

SophiaCompress(Java) はそういったファーストトラックに乗った製品と言えるかもしれない。

いくら失敗するのがベンチャーだからと言っても、常勝し続けるイメージで研究開発したものは堅実に全てヒットさせるべきだと思う。

ベンチャーをやっている多くの人は、思い付きやアイデアを実現するだけに集中するあまり、確実な成功への意識がおろそかになり勝ちな気がする。

スピードは落ちるかもしれないけれど、100 戦 100 勝の戦略・戦術の構想にもっと多くの時間を割くべきではないだろうか。

然るべき時に、きっとその流線型の軌跡は加速度を増してゆくに違いない。

  

2006 年 02 月 26 日 : ココロ揺さぶるモノ

学生の頃、よく聴いたユニット U2 が"How to Dismantle an Atomic Bomb"という CD で、2006 年グラミー賞 "Album of the Year" を受賞した。

仕事が忙しくて、実はこのことを知ったのは昨日のことなんだけれど、その CD を手にした瞬間、買ってしまっていた。

昨日から何度も繰り返し聴いているのだが、20 年前の音のクオリティを維持しつつも、そこにココロを強く揺さぶられる何らかの新しい要素が感じられたのは確かだった。

数え切れぬほど数多のアーティストがいる中でも、実際のところ、評価され売れているアーティストはほんの一握りである。

その分かれ目って一体なんなのか?という問い掛けは重要だと思う。

僕たちのビジネスでも、ソフトウェア製品を創ること自体は全然難しくもなんともない。

しかし、その製品がマーケットから評価され売れるのとは別問題である。多くのミュージシャンと同じ99%以上を占める大半のソフトウェアは時の経過と共に人々の記憶から跡形もなく姿を消してゆく。

「人々の記憶に残る」っていうのが最大のハードルじゃないかと、このビジネスをやっていてしみじみと実感する。

それでは「人々の記憶に残る」とは一体全体なんなの?という疑問が沸いて来る。

大学でロジカルに学んだ高度な理論は微かに記憶に残る程度だけれども、友達と楽しかった懐かしい思い出はいまでもリアルに記憶の中に残っている。

振幅の激しい「喜怒哀楽」に纏わる感情というものは、強ければ強いほど良くも悪しくも記憶の中に残るものである。時の経過と共に記憶の変容もあるかもしれないがその原点は変わらないだろう。

ロジカルでなくてエモーショナルなことっていつまでも人々の記憶に残る。

だから、日々リリースされる数え切れないほどの製品の中で、その製品がマーケットで健在であるためには、その製品の原点が人々の心を揺さぶるところにないといけないし、マーケティング活動にしても人々のココロとシンクロしながら進めなければならない。

今日は、U2 の"How to Dismantle an Atomic Bomb"を聴きながら、そんなアプローチの重要性を再認識させられる、そんな日であった。

  

2006 年 02 月 25 日 : Web branding I

インターネットは時代に断層を刻む存在と言えるだろう。何十年後かの未来から振り返った時、かつてヨーロッパを起点として世界に広がった産業革命以上に巨大だったと、その偉大さを改めて思い知らされるほどの。

だから、インターネットという大きな波をどのように位置づけて対処するか。それ次第で未来の在り様に天と地ほどの開きが出てくる。

それだけに滅多に訪れない千載一遇のチャンスであり、しかもそれは世界中の人々に開かれている平等なチャンスでもあるのだ。

でも、今のところ真にそういった認識をしている人ってそんなにいないように思えてくる。

なんとなく漠然として、インターネットって新しい世界への扉のように思いながら、そこに勇気を奮って飛び込む人は少数派だ。あるいはそんな認識すらない人々もまだまだ多い。

ビジネスでは何の戦略や戦術を持たず、徒手空拳で悪戦苦闘している人々も多いと思う。

例に漏れず、僕もいろんなアプローチを試しては失敗するというプロセスを何度も何度も繰り返し、その中から微かな光を見出し、そこに明るい未来への実感を確かにしている。

最終的な着地点へ繋がる道への"最初の扉"は何か?というのが最大のポイント。

それさえ見つかれば、その扉から連続的にのびる曲線を辿れば時間の問題でゴールに着地できる。

大事なのは着地点のリアルなイメージと、それに繋がる道への最初のステップなのだ。

僕のビジネスの着地点は、僕たちの創造したモノをネット経由で世界のあらゆる人々に情報発信し、それを必要とする人々に、ネット経由で届けるというカタチそのものである。

であるのならば、必須となるポイントは、人々が僕たちのサイトに訪れてくれて、その人々の心に何らかのプラス方向への変化を引き起こせるかどうか。

その思考回路から分かったのは、リアルビジネスでもそうだけれども、ネットビジネスでもブランディングで、全ての勝負は決せられるだろうということ。

他の業界は余裕が無くてあまり勉強できていないが、少なくとも技術志向のソフト開発企業全てに共通して言えるのは、ブランディングについての意識の低さであった。

ソフト開発企業の Web サイトをよく研究すれば分かると思うけれど、所有しているソフト技術は光るものがあるのに、肝心の Web サイトには技術面でもデザイン面でもコピーライティング面でもそういったものが全然みられないのだ。

こういった側面は、技術力を前面に押し出して推進する、まさに僕たちのようなベンチャー企業が成長するためのチャンスにも成り得た。

例えば、Google で BREW と C++ をキーワードにして検索すれば、全世界で 65 万件の関連するページが登録されているが、第 1 番目に表示されるのは僕たちの会社のページである。

今月で創業して 5 年目になった。でも僕たちの会社よりも長い歴史を持つ会社の方が多いにも関わらず、ソフィア・クレイドルのページが 1 番に表示されている。

他にも 1 番に表示される、いろんなキーワードがたくさんある。

何故 1 番目に表示されるのかというのが肝心なポイントであるが、僕たちの会社のページも最初からそうなったわけではなくて、そうなるようにしようとする意識があったからそうなった。

そしてそれは周囲の同業者には、それくらい強く願う会社が少なかった結果なのではないだろうか。

今日の仕事のスタイルを思い浮かべてみて欲しい。きっと Google にキーワードをインプットして検索しては新しい発見をし、それを無意識に仕事に活かすという繰り返しのエンドレスなサイクルになっているはずである。

至極当たり前のことだけれども、Google の検索結果で最初に表示されるページのアクセス数は圧倒的に多い。

この事実をどれくらい重く捉えることができるか否かが分水嶺である。

人はそのキーワードと Google をクリックした瞬間に視界に飛び込んでくるページの印象で、その会社へのイメージを心の中に刻んでゆく。

それだけに大切なのは、会社を表現するブランドイメージの文章のキーワードが Google の検索エンジンで 1 番に表示され、その先のページも会社のブランドイメージにマッチするサイトにできるかどうかである。

こんな風にして Web Branding に、ソフトの研究開発と同じくらい大きな努力を払っている会社はソフトウェア業界では稀である。それ故にベンチャー企業として、そこにチャンスを見出せるのである。

これからも、扉の向こうの道程は果てしなくひろがっている。

  

2006 年 02 月 22 日 : 新しい Web

ジェームズ・W・ヤング氏の著作『アイデアのつくり方』に重要なメッセージが含まれている。

「アイデアとは既存の要素の新しい組み合わせ以外の何ものでもない」

世の中に存在する数え切れないほどバラエティに富む物質や生命ですら、元素レベルにまで分解すれば、そこにはたった 100 種類程度の元素しか存在しえない。

言わば、創造というプロセスそのものは単に既存の概念や物事を組み合わせるという行為に過ぎない。

最近、顕著に思うのは創造性が溢れるものへの人々の期待感である。

何か新しくて世の中を良き方向へと誘う「革新」がこれほどまでに望まれた時代は無いくらいである。

そういった風潮もあってか、過去に例を見ないほどに、新しきものが生まれては消え生まれという繰り返しのスピードに加速度が増しているかの如くである。

玉石混淆の新しきものの中にあって、真に価値のある「玉」は限りなくゼロに近いほど貴重なものではあるが、稀に出現するそんな「玉」が新しい時代を切り拓いてくれる。

いまも続いているのだけれども、昨年夏頃から自社のホームページを XML の技術( XHTML + CSS )を応用したものへと全面リニューアルしている。まずコンテンツとそれを表現するものを分離するところからスタートしている。

将来的には、他の Web サイトとコンピューター同士がインターネットを介して自動的にコミュニケートすることで、新しき情報のカタチが創造されるバーチャルな空間に期待を寄せている。

XHTML + CSS によってサイトをリニューアルするだけでも、コンテンツとデザインの 2 種類の組み合わせに過ぎないけど、いろんなバリエーションで Web サイト自身がリアルタイムに万華鏡のように、一瞬のうちに変貌を遂げる姿にワクワク&ドキドキなトキメキを感じたりする。

XML という言葉を初めて耳にしてから 10 年ほどが経過した。正直言って今頃になって XML テクノロジーの有り難さを実感し、未来への確かな希望を抱いているところである。

10 年前から XML には可能性を感じていただけに、いまのビジネスでもそれに力を入れて推進している。

XML というテクノロジーの素晴らしさは、新しいものを創造する時に必須となる、いろんな情報との自由自在な結合性にあると考えている。

PC の世界ではそれが現実のものとして、Google 、Yahoo!、Amazon … と著名なサイトから順次情報が公開され、インターネットに繋がった人々の叡智によって、まだ数は少ないかもしれないけれど価値のある創造が世界中で発生している。

同様の流れが携帯電話でも起こるのは間違いない。

そう思って、インターネットで公開されている XML の情報( Web サービス)を携帯電話上で想いのまま編集できるインフラを研究開発してきた。

システムはほぼ完成し、来月には一般公開できる見通しである。

その際、携帯電話で XML の技術を扱う上で避けて通ることのできない要素とは何かという発想が重要だったと思う。

いまのところ、次のように考えている。

携帯電話はハードウェアの物理的な資源が限られるだけに、スピード、サイズ、インターフェースが大きな壁として立ち塞がる。

その壁をどのようにして乗り越えるかが肝心だ。

それは携帯電話向けソフト開発ビジネスを創めた時から一貫した課題であった。

その課題に妥協することなく集中特化して取り組み、パーフェクトなテクノロジーとして完成させようとした思い。実はそんな心意気が、携帯電話で XML を簡単にすばやく軽く扱えるプラットフォームを実現させる要因となった。

既に PC で処理されている XML の情報を、携帯電話でもネット経由でかつて無かったものを創造する新しいパターンによって、時代は大きく前進するだろうと夢を抱いている。

  

2006 年 02 月 21 日 : 眠れる価値

パソコン、ソフト、机、椅子、本 … 会社にあるほとんどのものをネットから調達している。

わざわざ店に足を運ぶことなく、必要なものが翌日には届いているという便利さである。

それによって人と人とのコミュニケーションが無くなるのは寂しいことかもしれないけれど、より有効に時間を使えるチャンスを得ているのも事実なのだ。

人海戦術の営業スタイルとは全く異なる営業スタイルというものが現れつつあるように思う。

読みたい本を探しに書店に出かけたくとも最近は忙しさのあまり出かけられないのだけれど、アマゾンで事足りる便利な時代になった。

暫くの間、この傾向は勢いを増すことはあっても衰えることはないように思える。

なんとなく時代はこんな方向に走っているようだ。

だからネットが社会の情報インフラとなった昨今、このパワーの駆使が重要なポイントになってくるだろう。

皆が使っているパソコンにしてもネットにしても、タイムマシンがあるとして、20 〜 30 年前の世界へと時代を遡ることができるのならば、それらは現在販売されている価格よりもいくつかの桁が付くくらいに価値あるものだろう。

意外にも PC に秘められたパワーがまだ眠ったまま使われていない現実がそこに見出せると思う。

20 〜 30 年前の世界では、そんなコンピューターが数千万円、数億円で売買され、実際にそれだけの価値ある仕事をしてきたから、今日のコンピューターも存在するわけである。

今ではただ同然に思えるような PC も、使いようによっては数億円、数十億円 … というように無限の価値を生み出す潜在能力を秘めているのである。

どうすればその潜在能力を引き出せるかが問題であるが、先ず、そんな可能性があるという事実を信じることから全ては始まると思う。

ほとんどの人は単なる 10 万円程度の PC という認識しか持っていないのではないだろうか。しかしそれが 1 億円するとすれば、それを駆使して無制限に注文が入ってくるようなシステムの構築に精を出すにちがいない。

ビジネスチャンスとはそういった発想から生まれると思っている。

  

2006 年 02 月 20 日 : 海外ストラテジー

現在、もっとも関心があるのは自社製品のインターネットを介した海外への輸出である。

ワールドワイドなマーケットを対象として、マーケティングから出荷まで全て全自動なシステムを構築しようとしている。

携帯電話のソフトビジネスのマーケットポテンシャルは日本を 1 とすれば海外は 15 〜 20 であり、いまもなお拡大中である。

しかもこの分野は日本が世界で最も進んでいると言えるだろう。

今年からは地上デジタル放送が観れたり、財布代わりにもなる携帯電話が爆発的に国内マーケットでひろがる気配が感じられる。

数年後の世界においてはごく普通の風景が、日本では早くも人々の生活シーンに溶け込んでくるという、我々のビジネスにとっても貴重な一年であり将来の発展への発端かもしれない。

少人数で始めるビジネスがベンチャーであるだけに、スケールの大きさを狙うには、小さなものでも果てしなくひろがる世界へ展開することだと考えて、いまのベンチャーを創業した。

商売の基本は、お客様に価格を遥かに上回る価値を提供した上で自らも損をしないということではないかと思っている。

それだけに、国内マーケットでは採算をとって海外マーケットを展望するというのが確実に成功するための秘訣だと思ってきた。

海外向けの製品を完成させて半年以上経過する。日本法人のある海外企業への販売はいくつかあったが、今月、ようやく純粋に海外のお客様へインターネット経由で販売できる見通しである。

日本が圧倒的に進んでいる携帯電話業界の事情から、同種のソフトを販売している会社は世界広しといえどもほとんど存在しない。

ソフトビジネスで最も重要なのは導入実績であり、それがあるというのは距離的なデメリットを補え、トライアルバージョンを試してみると海外のお客様も一瞬のうちに分かる。

いまは受注から出荷までに手作業が介在する状況ではあるが、今年から来年にかけて全てオートマティックにする予定である。商品を販売して流通させるシステムは無人ということだ。

いまのビジネスモデルは、ソフトのライセンシングによるものの構成が 100 %である。それ故に、ビジネスの運営に関わる経費の 80 %以上を未来に収益を生む研究開発事業に投資できる。

全体的な規模は小さくとも事業のほとんどは研究開発なのだ。

国内のマーケットも拡大中だが、海外への販売が増えるにつれて研究開発投資の規模も膨らんでゆくと思う。

肝心なポイントは如何にしてヒット率を高めるかだと思う。

経営資源が限られるときは、心をこめた創意工夫をしたり、踏み込んだ洞察力によって売れる商品が生まれる確率が高いと思う。

しかし、金銭的な余裕が生まれても、そんな努力を継続させることができるかどうかが、弛まなくヒット商品を世に送り出し続ける分かれ目となるのではないだろうか。

  
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